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流通統計

平成19年商業統計(速報) 事業所数、3,993店から3,617店へ 縮小均衡経営を反映

経済産業省は平成19年商業統計(速報)をまとめ公表した。それによると前回調査(平成14年)に比べ、塗料卸売業の年間商品販売額は11%減の1兆6,303億9,300万円であった。ピーク時の平成3年(1991年)に比べ約6,000億円と大幅な販売減となっている。商業統計は3年に1回の調査が今回から5年に延長され、平成3年以降、販売額、店舗数、従業員のいずれもが減少し、歯止めがかからない現状を映し出した。

塗料卸売業の総数は平成3年(1991年)の統計では全国4,592店であったが、9年(1997年)4,209店、14年(2002年)に4,000店の大台を割り3993店、そして今回3,617店にまで減少した。この総数には支店がカウントされているため、全国の塗料販売店は3,200‐3,300店程度が実態。
店舗数の減少に伴って従業員数の減少傾向も続く。平成3年に3万2,153人だった水準が19年には2万6,221人と2割近く減っている。実数では約6,000人の減。当然従業員の平均年齢は上昇しており、マンパワーの後退が深刻化している。


年間販売額は平成3年には2兆2,296億円台が9年には2兆77億円、14年には2兆円を割り込み1兆8,318億円、19年には1兆6,304億円にまで低下。ピーク時に比べ約27%減となった。
単純平均すると1事業所当たりの年間販売額は5億円台から4億5,000万円台に減少。従業員1人当たりの年間販売額は6,934万円台から6,212万円台に減った。
5年前の平成14年(2002年)に比べると、1事業所当たりの年間販売額は4億5,872万円から4億5,064万円となり減少幅は1.8%とわずか。従業員1人あたりの年間販売額も6,299億円から5,605万円とふんばりを見せている様子もうかがえる。


規模別に見ると、前回調査に比べ従業者5~9人規模の減少が最も激しく1,249店から1,121店と大幅に減少。次いで3‐4人規模が1,186店から1,016店、10‐19人規模が585店から511店とそれぞれ減った。2人以下は754店から768店にわずかだが増えた。 50‐99人規模は30店から28店に減り、30‐49人規模が70店から56店と大幅に減少。100人以上は前回と同じ。
こうしたところから、小規模クラスと中堅クラスが売上の低迷により従業員を減らし、経営規模の縮小均衡を図っている構図がうかがえる。


過去5年間はゆるやかながらも景気持続基調にある中で、塗料販売業はむしろ低迷の度を加えている。特にマンパワーの低下は顕著で、売上を伸長させている一部の販売店と、横ばい・売上減の多数派の販売店との二極化傾向が更に鮮明になってきている。
塗料販売業の約80%を10人以下の零細規模が支えている構図は、従業員の高齢化とともに市場環境の変化に業態転換が追いつけない実態を示しているといえる。東京や大阪などの大都市圏では同業者、またはグループ会社同士の合併、大規模店の拠点拡大などの動きはあるものの、全体の販売力を底上げするまでの流通再編の動きとはなっていない。


※商業統計は5年に1回、調査時点は平成18年6月1日から19年5月31日までのデータに基づいている。塗料卸売業の定義は売上高の30%以上を塗料販売が占めている事業所。従って年間販売額はイコール塗料関連の販売とはいえない。

ダウンロード (20080709-4-3.pdf : 806.6 KB)

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