Last Updated: 2008年11月21日 11:33  RSS 2.0
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流通統計

打開策見えず、建築分野6割が悪化 価格改定は業界問題との認識 日塗商・近畿ブロックMR調査

日本塗料商業組合近畿ブロックは平成20年1-6月の第8回マーケティングレポートアンケート(MR)をまとめた。戦後最長と呼ばれた景気が終焉し後退局面に入ったが、同調査開始以降、近畿圏の塗料販売の景況は上向く気配を見せず、改めて構造不況に陥っていることを印象づけた形となった。


6カ月ごとの調査となり2回目となる今回は大阪、京都、滋賀、奈良、兵庫、和歌山の近畿6府県の会員企業が対象。前回調査時より6社減少し、106社が回答した。
近畿ブロック全体において販売実績が対前年同期比プラスとなったのは34%、横ばい21%、マイナス45%。平成19年7-12月調査と比べてプラス4ポイント増、横ばい3ポイント減、マイナス1ポイント減となったが、半数近くがマイナスになっていることから依然として景況感に明るさは見られないことが分かる。


業種別に見ると、建築・外装はプラス19%/横ばい19%/マイナス62%、重防食20%/39%/41%、自補修19%/33%/48%、工業用合計31%/31%/38%、塗装工事等29%/26%/44%、店舗販売25%/33%/42%。工業用の分野別では金属製品21%/37%/42%、産業機械40%/28%/32%、その他工業用(新車、PCM含む)17%/41%/41%となった。


この結果、上向きに転じているのは自補修、産業機械、塗装工事の3分野。下向きとなっているのは建築・外装、重防食、金属製品、その他工業用、店頭販売となった。特に建築・外装はマイナス6ポイント増の62%と深刻な状況。各社、建築・外装の落ち込みを塗装工事でカバーしようとの動きがうかがえるものの、抜本的な打開策が見出せない状況が続いている。
地域別では兵庫がプラス、滋賀が横ばいとなり、その他の府県はマイナスとなった。
7-12月の需要見込みについては29%/29%/42%とプラス企業が減少するなど、更に厳しい見方を示している。


一方、流動質問では価格改定についての設問を実施。その結果、「原油価格と塗料の価格改定の推移を整理すべき」「原材料の中期的な情報の提供が必要」「原油やナフサの市況スライド制など業界としての価格改定の仕組みづくりが必要」「同業者の安売りや過剰サービス競争防止など業界秩序が必要」の設問について、いずれも肯定する企業が多数を占めた。また値上げの対応についても団体としての関わりを求めている企業は40%であるのに対し、個別企業の問題であるとした27%を上回り、業界全体での情報共有化が課題との認識があることが分かった。
また経営の懸念課題としては、「景気による売上・利益減少」「ガソリン高などの経費増大」が大きく、「取引先信用不安」「人材確保」「後継者」と続いた。


ダウンロード (20080910-3-1.pdf : 115.0 KB)

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