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回復軌道、不透明に 平成21年度出荷動向
平成21年度(4~3月)の塗料出荷動向によると、数量ベースで前年度比92.4%の169万9,412トン、金額ベースでは91.3%の6,594億4,800万円であった。出荷数量ベースの落ち込みを反映している。
純出荷は152万1,214トン(90.5%)、5,900億3,200万円(89.3%)の水準。
月別動向を見ると、ピークは今年3月の15万8,280トンで、次のピークは昨年10月の15万8,202トン。ボトムは昨年5月の12万4,178トンであった。回復手応えはようやく今年3月ということが分かる。
品目別ではトラフィックペイント、その他の塗料以外はすべて前年割れ。減少率が大きかったのはアルキドさび止、アルキドワニスでこれらは約80%。アミノアルキド系、アクリル系、ウレタン系、不飽和ポリエステル系、厚膜型エマルションも低迷している。
他の産業の回復に比べ、出荷ベースの回復が遅れている理由は大別して2つある。ひとつは需要側の回復との半年程度のタイムラグ。これはこれまでのパターン。もうひとつはユーザーの海外シフトが再び加速しているためだ。工業需要は依然80%水準の回復で、回復軌道に乗ったとしても90%前後にしか戻らないとの見方が強い。
一方、汎用市場の回復の遅れは、不況下のデフレ経済の影響が大きい。汎用3大分野である建築・防食・自補分野は回復の軌道に乗り切れていない。建築は改修市場が低迷、防食は一部出荷は活気を見せるがコスト的にシビアに、自補は構造要因がからみ減少に歯止めがかからない。
持ち直し傾向を見せているのは自動車分野と、中国をはじめとするアジア圏需要。カーメーカーは国内生産の計画を上方修正するなど、塗料需要にダイレクトに響いている。海外は半製品の輸出が好調だ。
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