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インタビュー

2007年07月24日

飛躍のための基礎を固める、中期経営計画"Target21"スタート

トウペ
代表取締役社長 植松敏勝 氏

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トウペは平成22年度3月期までの3カ年で売上高190億円、経常利益4億円の達成を目標とする中期経営計画"Target21"をスタートさせた。同社の19年度3月期決算は売上高162億4,500万円(前年比1.5%増)、営業利益1億500万円(5.8%減)、経常利益7,300万円(43.8%増)。目標達成には毎年6%の成長が求められる中で植松社長は「需要動向に左右されない強固な経営基盤を作る」と経営の筋肉質化に意欲を見せる。
前3月期決算の評価は。

6年ぶりに販売量を伸ばすことができました。営業、技術、物流部門の相互協力が数量を押し上げる要因となりました。しかし、売上増以上に原材料価格の上昇が大きく響きました。上期は順調に推移していたのですが、下期の値上げが追い討ちをかけ、利益を圧縮しました。塗料の値上げにも踏み切りましたが、原材料の転嫁率は日塗工平均(約3%)程度に止まっているのが現状です。また合理化策として、昨期は4地域販社の統合を実施しました。これまで各社で決算していたものを1社にまとめたことで間接費の削減に寄与しました。今後は営業面において活路を図っていく考えです

中期経営計画"Target21"の目標をお聞かせ下さい。

昨期で売上増を実現したことが、Target21を策定するにあたっての弾みとなりました。これからの3年は飛躍のための基礎固めと位置付けています。そのための合理化と投資を積極化させていく。最終年度である平成22年3月期決算時に連結売上高190億円、連結経常利益4億円を目標としましたが、売上拡大こそが利益につながると考えています。毎年6%前後の成長が求められますが、塗料事業で5%、化成品事業で2ケタ前後の成長を見込んでいます。最終年度では塗料事業70%、化成品事業30%の売上比率になる予定です。それによって得た利益は社員の待遇面の改善、株主の配当として還元したいと考えています

塗料事業の具体策は。

塗料事業においては、建築、防食、路面標示、建材部門に力を入れていきます。特に防食塗料部門は鋼道路橋塗装・防食便覧に弱溶剤系フッ素塗料塗りの仕様が採用されたことで当社の強みを一層発揮できると考えています。フッ素塗料は25年の実績があり、弱溶剤系システムもいち早く市場に投入しました。今後はオール水性仕様を投入する予定で、実績と環境対策技術で優位性を確保したいと考えています。 建築塗料部門においても同様に、品質とVOCフリー技術で差別化を図ります。昨年発売したNAD系の水性タイプは市場の評価を得ましたので、販売拡大が期待できます。また主力である弱溶剤2液ウレタンの水性化として、水性2液ウレタンを上市する予定です。販売面においては当社グループ企業のネットワークを生かしたアプローチを強化します。昨期から既に取り組み、需要につながりつつあります。 トラフィックペイントにおいては公共工事の減少により厳しい状況を強いられていますが、メインの白線標示だけではなく、視覚障害者用標示全体の需要も取り込んでいく姿勢です。 皮革用は、国内需要は横バイながらも自動車メーカーの海外生産強化に伴い海外需要が増加しています。また海外生産も具現化に向けて取り組んでいる最中です。塗料事業5%の成長は難しいとは考えていません

化成品事業が好調ですね。

主力であるアクリルゴム事業は自動車向けが国内外ともに好調に推移し、昨期は8%成長しました。今後も2ケタ台の成長を予想しています。当社としてもそれに対応すべく倉敷工場の設備強化を実施し、生産能力を1.5倍に増強します。海外展開はまだ具現化していませんが、進出拠点も含め視野に入れています

投資に意欲的ですね。

成長に不可欠な投資は積極的に行っていきます。3カ年の総投資額は16億円、毎年3~8億円規模の投資をする予定です。拠点拡充や設備増強の他、塗料の高機能化、高品質化に伴い、解析、評価の重要性が増していますので分析・解析機器も導入する予定です。当社の強みである技術志向は今後も変わりません。研究部門は売上を伸ばすことによって、更に強化したいと考えています。また原材料においては、外部からの購入が大半を占めているため、一部の樹脂を内製化すべく検討を始めました。相次ぐ値上げに対して抑えがきかない状況となっているからです。原価低減の他、独自樹脂を開発することでより他社との違いを鮮明に打ち出せるメリットがあります。設備に関しては現有設備を転用し、まずはアルキッド、ウレタンなど汎用樹脂の開発から着手する予定です

流通政策においては。
  

売上増には販売店様の協力が欠かせません。当社には全国100社以上の販売店様が組織するトウペ会があります。昨年就任してから各地でトウペ会の総会を開催し、皆様の意見を伺う機会を持ち、お叱りの言葉も頂きましたが、さまざまな技術案件も頂きました。販売店様との関係をより緊密にすることで現場ニーズの把握に努めていきます。そのひとつの取り組みとして先般、大阪(大阪市北区)、京都、横浜に営業拠点を開設しました

海外展開の布石は。

タイにある販売会社を生産拠点としても活用します。まずはプラスチックリサイクル塗料とそれに付随するシンナーの生産を始めます。そこで実績を重ね将来的には一般用、工業用と品種拡大していきたいと考えています。しかし海外展開は自分の企業規模を過信しないことが重要です。身の丈に応じた地道な歩みしかありません

Target21達成の目算は。

とにかく今期を乗り切れば達成は見えてくると考えています。この3年は飛躍のための足固めです。これまで厳しい状況を強いられてきましたが、成長路線を打ち出すことで会社の士気が上がっています。そういう意味では私自身も期待しています

ありがとうございました。

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