インタビュー
2007年08月22日
ターゲットをフロー市場からストック市場に転換
AGCコーテック
社長 樺澤精一
氏
我々が目指すべき方向を議論した上で、組織を昨年秋に大きく変えました。また今回の社名変更と同時に本社を移転し、更に西日本営業所を支店に格上げし本社同様事務所を移転するなど社員一同『心機一転』の気持ちです もとの社名に「旭硝子」の名称を冠してありましたし、フッ素樹脂塗料の原料フッ素樹脂(ルミフロン)で強く結びついています。人的交流も頻繁にあって、グループ会社としての一体感はこれまでも強く存在していました。ただし、今回は国内外のすべての関連会社が一様に「AGC」共通のロゴを使用し、「AGC」を冠に頂いた新社名になることで、グループ会社として一層強く意識することになるでしょう。 またこの機に当社の当社たるゆえんをとことん議論しました。その結果、我々が最も大切にし、かつ守り続けるべきものは『信頼』であり、これこそが当社の価値観であることを再認識しあいました。今後更にこれを深め、AGCグループの一員として誇れる会社にしたいと思います
当社はAGCのフッ素化学品事業と垂直につながっている会社です。当社の業績はAGCの業績に直結しています。ある意味ではAGC化学品カンパニーのフッ素樹脂『塗料ビジネスユニット』的な存在であると申し上げても過言ではありません。従って第一義的には業績をもって貢献すべきことは言うまでもありません。 AGCの製造品目は全般にわたり『素材』が多く、一般消費者にとってはやや遠い存在です。化学品事業も全く同様です。しかし、現在展開中の「ルミフロンサポートシステム」はAGCにとっては数少ない、一般消費者に訴求したコンセプトです。 これを確実に推し進めるに当たり、システムに則った商品・サービスの提供と高いクオリティーの維持が当社に課せられています。このでき栄えの完成度が高いものであればあるほどAGCブランドを一層強固なもの、信頼性の高いもの、更には親しみのあるものにすることができると考えています。その分、我々の責任は非常に大きいと考えています。
AGCがこのシステムの発案者であり、現在のコンセプトの骨格を創り上げてきました。この間我々は塗料メーカーとしてこの理念を具体化するための政策をAGCと共に考え、築き上げてきました。理念の一層の普及拡大とこれを具現化していくことこそが当社の役割であると認識しています。 昨年の組織改革において、狙いをフロー市場からストック市場に大きく舵を切り、全員がルミフロンサポートシステムに関わっていく体制を整えました。本サポートシステムは当社が最も重要視している政策の1つであり、これからの柱になると考えています。大きな飛躍の鍵を握る事業と言っても過言ではありません。営業体制の最適化や営業ツール、研修会などの充実に努めるとともに、塗料メーカーとして機能性の高い、意匠性に富んだ商品の開発・提案を積極的に推し進め、『お客様満足度の向上』を図っていく考えです。ストックマーケットに向けたブランド戦略を体現した商品「ルミステージ」を展開中ですが、これらの諸策により末端への訴求効果を一層高めていきたいと考えます。
これまで人員不足であった西日本の人員を増強し、西日本支店に昇格させました。また、支店内に営業企画部門、技術サポート部門、営業開発部門を新たに設置しました。市場展開において地域密着で、かつタイムリーな対応が図れるようにするためですです。言わば、自己完結型を追求したというわけです。 また本社と支店の移転については人員の増強と共に、本システムのビジネスパートナー様との緊密な関係を深めるためのインフラの整備も目的としています。いつでもお越し頂ける(スペースの確保)、気楽に寄って頂ける(場所・雰囲気の醸成)、更に研修会などに使って頂く(場所・設備)といった意味でビジネスパートナー様との交流の機会を増やしたいという思いがあります。ビジネスパートナーから寄せられる声に真摯に耳を傾け、常に改善を怠らず、仕事のでき栄えの向上に努めたいといった思いからです。 従来はフロー、すなわち新築マーケットをメインにしていたことで、末端指向が大変強い会社として見られてきたと思います。その結果、流通を担って頂いているビジネスパートナー様との関係が希薄であったと思います。今回の同サポートシステムを展開するに当たり、共にビジネスチャンスをつかみ、協力関係をキチンと構築していくことで共存共栄を図っていく考えです。実際にそれが実りつつあり、今上半期においては売上高で前年比17%増とまずは順調な推移となっています。
1970年代からアジアとりわけ中華圏を軸に海外展開を図ってきました。高層ビルやマンションが立ち並ぶ香港にはいち早く進出した経緯があります。現在は香港・中国・台湾を基点にタイ、韓国にその活動範囲を広げています。成長著しい中国においてはAGCの上海法人を主な拠点にAGC本体と二人三脚で市場の開拓に努めています。また日本で形成した信頼のブランド『ボンフロン』は海外でも『BONNFLON』として信頼のブランドとなっており、超大型の物件を主体に採用されています。
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