Last Updated: 2012年5月18日 06:12  RSS 2.0
キーワードを入力してサイト内のニュースを検索できます。

インタビュー

2007年12月19日

グリーンポリマー塗料に高い評価

関西ペイント
工業塗料本部第1技術部 大西和彦 氏 、藤林俊生 氏

20071128-3-1.JPG
関西ペイントがシャープと共同開発したデンプンベースのグリーンポリマー塗料が注目されている。既にシャープの液晶テレビ「AQUOS」のスタンドに使用されるなど引き合いも増えている。 このグリーンポリマー塗料の実用化技術が経済産業省主催の第2回「ものづくり日本大賞」の優秀賞に輝いた他、色材協会の技術賞、昨年は環境に優しい技術として大阪工業研究所の工業技術賞を受賞している。 ものづくり日本大賞・優秀賞の受賞理由は製品に使用する素材を化石資源系から植物系などの再生可能材料に置き換える技術として「持続可能なものづくり」の実現に寄与する点が高く評価された。 グリーンポリマー塗料の開発に携わった2人に聞いた。
開発の着想はいつ頃からか。

大西:CM研が創設され、フリーな立場で新しい材料開発を進めるに当たり、カーボンニュートラルの環境に優しい塗料を作るべく植物由来原料を用いたグリーンポリマー塗料の開発に着手した。

デンプンを塗料に応用するケースは初めてか。

藤林;体質材料として使うケースはこれまでにもあった。またデンプンを脂肪酸で固めればポリマーを作ることはできるが、それではデンプンの錯鎖が切れてしまい塗料としての機能を果たさない。

どのようにして塗料化したのか。

大西:簡単にいうとエステル化することで塗料化が可能になる。 藤林:塗料のイメージとしてはアクリル塗料のクリヤーをイメージした。作り方は先にデンプンを切っておいて、それからエステル化する。デンプンを溶媒に溶解し、デンプン中の水酸基と酢酸ビニルをエステル交換反応させて合成し、溶媒を除去して粉末状態で取り出す。その他、塗料調整として添加物なども植物由来のものを検討し、組み合わせで行った。

これまでの製品は溶剤タイプであるが、水性への対応は。

大西:既に1液タイプが完成し、これまでの2液タイプとライン適正で使い分けていると思う。水性タイプの開発も鋭意進めている。 今回の受賞はシャープさんの素早い動きに対し、当社の工業用技術グループ、営業のマーケティンググループなど多くの協力の賜物であり、当社ならではの技術力の高さが評価された。

写真=左:大西和彦氏(工業塗料本部第1技術部部長)、右:藤林俊生氏(工業塗料本部第1技術部課長)

« 前のインタビューインタビューアーカイブ次のインタビュー »

Web特集|ニュース|コラム|インタビュー|データルーム|イベント情報|セミナー情報|リンクネットワーク