Last Updated: 2012年2月 9日 08:43  RSS 2.0
キーワードを入力してサイト内のニュースを検索できます。

インタビュー

2008年01月15日

「ナノコンハード」全国展開へ 塗料を超える夢の塗料に

宮澤塗料
社長 宮澤久夫 氏

20071219-2-1.JPG
宮澤塗料(本社・長野県伊那市、社長・宮澤久夫氏)は水性塗料「ナノコンハードシリーズ」を開発、汎用から工業用までのアプリケーションを進めている。また全国規模の販売ネットワーク作りに着手。事業化に向けた方向性を聞いた。
どのような経緯で開発したのですか。

開発ベンチャーの知り合いがナノ技術で接着剤の研究をしていたのですが、1年半前くらいに私がこの技術を塗料やコーティング材に応用できないかと着目したのがスタート。いろいろ配合を工夫し、実際に施工でチェックしたりしてほぼ塗料化ができたといった段階です。

技術的な特徴は。

10億分の1mmの超微粒子(ナノ)ですから、密着性・付着性が今までにないレベル。プライマーなしでテフロン以外ならどんな素材にも密着します。また今、日本塗料検査協会で評価してもらっていますが、フッ素樹脂塗料に匹敵する耐候性がある。更に超低汚染性に加え、高度は2H‐4Hありますが、180度折り曲げても割れず、耐熱性も400℃レベルを確保。施工面では90‐120分で塗り重ねできるので、1日で工事を完了することができます。

効能は万能に近いですね。

長年塗料に携わってきましたが、これまでは一長一短で、顧客のニーズに応える性能がないために断るケースもあった。ところがナノコンハードシリーズではそれがない。夢のような塗料ですよ。

実物件で実証されていますが。

磁器タイルの外壁のホテルを施工しましたが、ホテルですから臭気を非常に嫌う。そこでクラックを処理してナノコンハードを3回塗りして仕上げました。当初フッ素系をスペックしていた物件です。工場の油汚れのフロアーのケースでは、エポキシ系の塗り床材で塗替え、直接ナノコンハードを塗って納めることができました。住宅の外壁塗替えではナノコンハードの塗膜から出るマイナスイオンによって虫が寄り付かなくなるという副次的効果が評価されています。3月に行った物件の場合、1日2回塗り、施工は午前10時から午後3時までで完了しています。

工業用のアプリケーションは。

耐熱性が求められるバルブでの評価が進んでおり、ラインテストは合格。近く採用される予定です。色はシルバー、水性のためVOC排出削減効果もあります。乾燥性がよいのでCO2削減にもつながり、ユーザーから喜ばれています。その他配電盤など何件かでテストしてもらっている状況です。

生産、供給については。

現状では当社内で生産しており、月間15トン程度のキャパはありますが、それ以上の量になれば生産委託する方向を検討しています。

コスト競争力はありますか。

キロ2,000‐3,000円台。ほぼフッ素樹脂塗料と同じ価格帯にあります。パフォーマンスで差別化できると考えており、価格だけでは勝負しません。まず品質や性能面で評価を固めたい。

これからの展開については。

全国のエリアごとに主要な販売代理店のネットワークを構築していきたい。これまでのように売りっぱなしにするのではなく、お互いに性能や施工性を高め、情報交換し合って育てていく仲間作りですね。技術面ではノンクロムのプライマーの開発を進めています。

ありがとうございました。

問い合わせTEL0265‐78‐2557

« 前のインタビューインタビューアーカイブ次のインタビュー »

Web特集|ニュース|コラム|インタビュー|データルーム|イベント情報|セミナー情報|リンクネットワーク