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インタビュー

2008年04月08日

戸建て住宅の実証試験をスタート NSK、高反射率塗料の利用技術指針策定を計画(屋根用・遮熱塗料特集2008から)

NSK遮熱塗料研究会
幹事 (ロックペイント)田村昌隆 氏

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日本建築仕上材工業会(NSK)は平成17年に遮熱塗料研究会を設立し、19社が参画し、省エネ効果の検証や塗膜性能など技術研究を行っている。同研究会には(独)建築研究所、(財)ベターリビング、(社)日本塗料工業会とも協調関係を取っており、遮熱塗料の中核的研究機関的存在。昨年には戸建て住宅の実証試験を開始し、その結果の動向について業界内外からの注目を集めている。
住宅分野への展開が遮熱塗料市場拡大の鍵と見られています。

昨年から国内初となる戸建て住宅での実証試験を開始しました。住宅においても省エネ効果を検証するのが狙いです。昨年の11月から開始したため夏場でのデータ取りは今夏を経てからとなりますが、冬場の結果では高反射率塗料を塗布したものとそうでないものとでは0.5‐1℃下がったのみで電気量は変わらないという結果が得られました。冬場の暖房費が上昇するのではとの懸念もありましたが、そうではないことが実証されました(屋根材は無石綿屋根材を使用)。ただ今回の試験は差異をはっきり検証することを目的とし外壁に外乱要因を抑えるため断熱材を入れましたが、屋根裏には断熱材を入れていません。今後は実態に近い状態での試験も必要となります。

懸念される点を実証試験により明らかにすることが重要ですね。

そうです。当研究会では高反射率塗料はかねがね適材適所で使うべきとの見解を出しています。やはり工場の折半屋根など直接熱がかかるところでは効果が大きい。ただ地域的な適性も言われますが、寒冷地に不向きかと言えばそうではありません。世界的に見ても温度は上昇し、北海道でも通年より温度が高くなれば暑さ対策が充分でないゆえにニーズは高まると考えます。素材としては金属に対する効果が大きいのは確かです。

性能評価に対しての取り組みは。

まず近日中にも塗膜の日射反射率の求め方を定めたJIS K 5602が設けられる予定です。ガラスの日射反射の測定法を応用したものですが、高反射塗装においても日射反射率と温度との相関が得られました。先行して東京都がN6(グレー色)で日射反射率50%以上を定義として打ち出しましたが、性能評価は今後の検討課題となります。しかし濃色の評価については、顔料の種類や樹脂系によって日射反射率に差異が見られることから1つにまとめるのは難しいと考えています。ただNSKとしては来年度の作業として、工事仕様の標準化や利用技術の策定に向けて作業を進める予定です。素材に応じ下塗りの種類を定め、下塗り1回、上塗り2回という仕様になる予定です。樹脂の種類は高耐候性JISもあることから限定しません。

厚膜型の熱遮蔽塗料の検証は。

1つの評価法として熱伝導率が目安となります。一般塗料と比べると熱伝導率は10分の1と断熱と言わないまでも効果があるのは確かです。しかし室内の温度低減効果としては、高反射率塗料の方が高いことが計算上で実証されています。これを今後の試験により更に検証していく予定ですが、中空層を配しトップコートに高反射率塗装を持ってくる仕様であれば、更に効果は大きくなるので、高付加価値製品としての展開も期待されます。

ありがとうございました。

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