インタビュー
2008年04月25日
"色"で魅せて"技術"を売る
カドワキカラーワークス・カドワキコーティング
代表取締役 門脇正樹
氏
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GLOBE COLORSは粉体塗装色の塗装見本帳として、構想含め10年の歳月をかけて製作しました。粉体塗装は環境対応型として優位性を持つ一方で、色数が限られたり、少量でのオーダーが難しいことから大量生産向きとされています。しかし当社はそういった粉体塗装のイメージを一新するため、粉体塗料の特性を生かした独自技法を駆使し、デザイン性に富んだ粉体塗装を開発してきました。『GLOBE COLORS』はそれらを塗装見本帳として1つにまとめ上げたもので、当社の塗装技術を結集したものです。これにより粉体仕上げでありながら、一品モノから量産までの対応を可能にし、かつ前処理から含めた提案を可能にしました。
ソリッド(RAL188色)、オリジナル色は現在色見本帳上で約150色ございます。あくまでも代表色の見本で、この他いくらでもイメージに合わせて作ることができます。ソリッドのDICやPANTONEの色も特注色としてご用意することもできますし、その他メタリックやパールニュアンス、サテン調のファインクレープ、スエード調のスエードプロセス、粉体ならではの模様テクスチャー、カラークリアーなどがございます。ぜひ実際に『GLOBE COLORS』色見本帳をお手元で見て頂けたらと思うのですが、これだけの色数を実現できているのは当社だけだと思います。まるでクロムのように輝くシルバーや金属感のあるシャンパンゴールドや深みのあるゴールドやトランスルーセントカラーなどが今人気ですね。
これまで当社は自社の塗装デザインを普及させるべく、モーターサイクルショーや東京国際自転車展、ジャパンショップ、カラーセッション、福祉機器展などさまざまな展示会に出展してきました。いずれもデザインに関しての評価は好評で、全国から問い合わせを多く頂きました。その中で塗料を売ってほしいというご要望も頂きました。そこでいかに当社のデザインを効率良く全国的に普及させることができるかを考えたとき、カラーサンプルを媒介にすることで、当社の塗料と塗装技術を売ることができると考えました。『GLOBE COLORS』は文字通りグローバルな展開を期待して名付け、既に海外から引き合いも頂いておりますが、将来的にはブランドとして広まり、さまざまな業種の方とネットワークが構築できればと考えています。
まずは店舗や什器を手がけるデザインオフィスや企画会社などを中心に提案していきたいと考えています。基本的には当社が試作から量産までを手がけたいと考えていますが、遠隔地の場合は取引のある塗装会社に対し、塗装サポートも含め材料供給という形も視野に入れています。ノウハウの流出を危惧する声もありますが、当社のノウハウはもっと深いところにあるので問題ありません。それよりも技術を積極的に発信していくことで、相乗効果に期待する気持ちの方が強いです。従来の塗装会社は仕事に対して、待ちの姿勢を続けてきました。しかし時代は刻々と変化し、ユーザーも海外、地方と工場移転し、都市圏に拠点を持つ当社にとっては強い危機感を抱いています。これからは待ちの姿勢を続けていては生き残れません。そのためには自分達の塗装技術をオリジナル性のあるものにし、それを表現していくことで、新しい世界を広げていきたいと考えています。