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インタビュー

2008年07月09日

レンガ調のカルセラ、主婦の心くすぐる 販売店・施工業者の全国組織化へ

玉川窯業
社長 中島竹壽 氏

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玉川窯業(本社・岐阜県多治見市、社長・中島竹壽氏)が開発、製造・販売を行っている超軽量タイル「カルセラ」が塗装業界で急速な広がりを見せている。住宅の塗替え時にワンポイントとして提案することでヨーロピアン調の風合いを演出できることから主婦層に人気が高く、また施工が容易なことも相まって塗装施工業者の間で導入の動きが加速している。中島社長に開発の経緯、今後の展開を聞いた。
カルセラの全国展開に踏み出しました。

現在、取引している販売店が14社、塗装施工店は330社ほどになります。販売店も塗装施工業者もカルセラの質感に興味を持って頂きました。戸建ての場合、窯業サイディングを塗り替えようとすると単色になってしまいます。非常に施主は不満を感じている。そこで玄関回り、コーナー部、1階部分にワンポイントとしてレンガ調のカルセラを使用すると重厚感が演出できる。主婦層にはヨーロピアン調のイメージが気に入って頂いています。

販売店、塗装施工業者はこれまでの塗料の世界とは違った切り口の商材を求めていたと思います。見た瞬間にこれは良いとイメージできる。CGを使ってワンポイントのイメージ画を製作するとほとんど決まります。競合製品がありませんので、相見積にならない。完全な差別化製品としての強みを発揮できます。

タイルですのでコテを使います。塗装施工業者への指導は。

軽量なのでモルタルで下地を作る必要がなく、接着剤で施工できる簡易な工法にしてあります。1日程度の研修を受けて頂ければ誰にでも施工はできます。従ってワンポイントで使う分には問題ありません。

タイルでもマンションなどに使用されている直線的なタイルとは異なり、1,250℃で焼いて膨張させたタイルですのできちんとした直線ではなく形状的には曖昧な線形になっています。素地調整後接着剤をコテで塗り、タイルの割付は250mmで墨を打って目分量で揃えて貼り付けて頂いて結構です。下地が多少凸凹でも接着剤を塗るのである程度はフラットな面になります。

現在、タイルの形状は2種類あり、2丁段取りタイプと小口タイプ。またカラーは和風6色、洋風8色の14色を揃えています。

1棟丸ごとといった大面積になると塗装施工業者では手に余るかと思いますが。

我々はタイルメーカーですので全国のタイル施工業者との付き合いがあります。面積の大きな物件に対しては彼らの力を借りて施工しますので心配はいりません。基本的に戸建住宅の塗替えの際のワンポイントの提案と考えています。これまで戸建住宅で全面にカルセラを採用したケースは数件ですね。

独特の風合いを持ったカルセラ誕生の経緯は。

もともとタイルメーカーとしてマンションなどに使う外装タイルを作っていました。バブルが弾け工事物件が減るとともに工事単価が下落する中で方向転換を余儀なくされました。デザインタイルや彫刻タイルなどのタイルアートを考案し公共の施設に採用されてきましたが、公共工事の予算削減からそれもままならなくなり、エンドユーザーに向けた製品開発に大きく舵を切ることになリました。

たまたまホームセンターでレンガが床敷きとして置いてあったのを見かけ、それを壁にもっていけないかと思いました。レンガの家はありますが、職人でないと積み上げられない。軽くして簡単に施工できる工法を考案すれば壁にも使えるのではないかと。

それから試行錯誤の連続でした。剥落が大きな問題になるので、とにかく水に浮く軽さ(比重1.0以下)を目指し、数種類の石材に特殊な発泡剤を混入することで独立泡を作り軽量化に成功しました。1,250℃で焼くのでセラミック調のタイルと同じ。軽くて耐久性に優れ、かつ独立泡の存在が断熱層を形成する理想的な外装タイルになりました。

接着剤の開発に関してはメーカーの協力があったのですか。

軽いタイルなので壁に大きな負荷はかからないと思い接着剤をコテで塗り、その上にタイルを貼ることにしました。通常の接着剤では耐久性に問題があったので強力な接着剤の開発をセメダインに依頼し、強度試験を行いクリアしたものが今の接着剤です。

これまでのトータル実績は。

過去9年間で2万1,000棟の実績があります。当初はリフォーム業者に直接販売して使って頂いたり、住宅メーカーに売り込んだりしました。たまたまリフォーム業者の下で塗装を請けていた(塗装)業者がカルセラをうまく利用して受注に結び付けているのを見て、塗装施工業者に向けて販売することを思い立った。塗替えの際にワンポイントとして提案できると。それに塗装施工業者は躯体の診断ができるので施工の点ではいいと思いました。

今後の展開は。

販売店と施工業者の全国網を今年中に立ち上げたい。同時に社内体制を整え、営業マンの充実を図る。更に販促ツールなども合せて作成し営業面でのフォローを進めていく考えです。

またカルセラの第2弾として石材調のタイル『リセラストーン』を開発した。比重は0.8‐0.85とほぼカルセラと同じ軽さ。コーナー部だけプロバンス調の風合いにしたいとったニーズから開発を進めていたものです。カルセラも施工業者のニーズを汲み、改良できるところは改良し、より使いやすいものにしていきたい。住宅の流れは完全にフローからストックに移っています。その中で施主のニーズにマッチした製品を開発、供給していきたい。

ありがとうございました。

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