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インタビュー

2008年10月06日

高評価背景に「レアル」攻勢 インストラクター養成などディーラー支援(自動車補修用塗料特集2008から)

日本ペイント
執行役員・オートリフィニッシュ事業部長 小原 孝文 氏

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逆風の市場にあってe3(イーキューブ)戦略の真価が問われている。3年が経過し、今年は正念場の時期に突入、「ユーザーと当社並びにディーラーの三位一体で現場力をアップする仕組みができ、e3のプラス評価が加速してきているので、ここで勝負をかけたい」と打てる手は打ってきたとの感覚、あとは実行あるのみの段階という。
市場の現況と見通しは。

大変厳しい市況と認識しています。春先はほぼ前年並みに推移していましたが、この夏から急速に悪化、特に首都圏や近畿圏での悪化が目立ち、ガソリン値上げの影響が都市部で顕著になっている感じです。今後もますます厳しくなることを前提に当社として打ち手を考えていきます。

レアルで攻勢をかけていますが、成果は上がっていますか。

レアルは発売して2年、レアル使用ユーザーは着実に伸びているところです。今年は新規ユーザー500件という挑戦的な目標を掲げ、nax会店と当社が一体となって推進しており、非常に大きな手応えを感じています。

レアルの商品評価については。

レアルを導入したユーザー様が拡大するにつれ、その圧倒的な隠ぺい力を特長とする作業面での優位性が現場に認知されるようになり、レアルの持つ特性が高い評価を得つつあります。扱うディーラー様の方でも勝負玉として新規ユーザー開拓に使えるとの認識が浸透しました。ここで爆発的に攻勢をかけていきたい。

レアルの環境性能に関する市場評価はいかがですか。

現場ニーズは生産性向上とともに環境負荷の低減があり、レアルはハイソリッドタイプのため、VOC削減と同時にCO2の低減にも寄与する環境システムとしての評価も高めています。第1四半期の実績で既に昨年同期の倍のペースで導入が進んでおり、今年度中には当社全体のユーザーの1割がレアルのユーザーになる見通しです。

レアルとともにクリヤーの拡販にも注力していますね。

LXクリヤーはe3コンセプトから生まれた高級グレードのクリヤーです。国産高級車に最適な美しい肌ツヤ感を容易に実現できます。更に従来のクリヤーに比べて乾燥時間が20%削減できます。ユーザー様からの高い評価を得て、発表1年で当社の高級クリヤーNo.1商品に成長しました。開発、技術アドバイザー、営業が一体となり、ユーザー様の声を信義誠実に商品へ反映させるべく、革新技術を開発したことが市場から受け入れられた要因だと考えています。今後とも当社のクリヤーシリーズの進化に期待してほしい。

nax会をはじめディーラー支援に力を入れていますが。

需要が縮小する中で、ディーラー間の格差が拡大しています。淘汰・再編が現実化しており、ここで踏ん張り将来につながるディーラーの力とは技術サービスだとの声を受け、当社では『e3マスターズ研修』『nax工場診断インストラクター養成』を展開しています。ディーラーが生き残るには塗料・塗装に関して専門的な言葉で語れ、ユーザーの懐に深く入り込む必要があります。

e3マスターズ研修は開始から1年で146名の受講者があり、実践的な内容が好評です。受講者の皆さんは当社商品に対する深い知識と共感を持って現場に戻られ、自信を持って拡販されている。ディーラー様の販売力強化のお役に立っていると確信しており、今後は更に売り方にも焦点を当て、内容を充実させたい。

工場診断インストラクター制度は約2年が経過し、北海道から九州まで58名のインストラクターが活躍しています。工場診断が契機となって新規切替えの実績につながるなど、提案型営業が実践されています。今年は東北でも開催し、新たに9名を認定、9月には名古屋で研修を行います。少人数制の上、実践研修も含めると3カ月にわたる長期研修なので、多くの方を養成することは難しいですが、代わりに質の高いインストラクターを養成してきました。ディーラー様の差別化に寄与していると自負しています。

nax会店の営業マンの意識はどう変化していますか。

e3マスターズの例では、他社との塗り比べで差を実感したり、調色では色あしの差が分かるなど、自分の言葉でユーザーに説明でき、これが自信につながります。工場診断の例では毎月何日かを診断する日と決め、提案営業を実践し、営業会議の場でノウハウを情報交換するなど、やる気や志気の向上をもたらしているケースがあります。特にnax会店の社長の強いリーダーシップが成果につながっていると感じます。

スペリオのレアルへの統合は。

主旨は、生産性が高い環境配慮型塗装系への移行がユーザー様の生き残りに必須であるということです。当社はウレタン2液タイプについてスペリオをレアルに統合する方向で、ユーザー様のニーズと社会的要請に応えていきたい。現在スペリオを使用している多くのユーザー様ができるだけスムーズに最新技術を盛り込んだレアルを導入できるよう、ディーラー様と一丸となって努力していきたいと考えています。

水性シフトの見通しは。

水性への引き合いは徐々に増えていますが、実際に導入されるケースはまだ少ないのが現状です。環境対応が求められる一方で、経営環境が厳しさを増す業界の中で環境配慮と収益性の向上を両立しなくてはなりません。当社としては高い作業性と、溶剤系としては世界最高レベルのVOC低減を両立したレアルと水性オーデベースとを段階的に組み合わせていくことが最適な選択ではないかと考えています。

CO2低減に向けた展開は。

今年はCO2を削減する塗装システムの開発に全力を挙げて取り組んでいます。

3戦略の現在までの達成度をどう見ますか。

3年が経過し、高い生産性の実現、ダントツの仕上がり品質、そして結果的にエコになるe3コンセプト点はかなり浸透してきたと思う。アドミラe3はアドミラユーザーの約半分に迫り、レアルe3は急速に当社の主力商品に育ちつつあります。オーデベースe3もカーディーラーを中心に引き合いが増えています。e3のユーザー様の評価はコンセプトの狙いとぴったり合致しているので、CO2削減システム提案を含め、e3戦略を今後とも強力に推進していきたい。

ありがとうございました。

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