インタビュー
2008年12月01日
改修工事業の地位向上へ
日本マンション計画修繕施工協会(仮称)
設立発起人代表 坂倉 徹氏
200年住宅ビジョンに象徴されるように、マンションなど集合住宅の共有部分の改修工事の在り方やニーズが大きく変化していることがあります。建物の長寿命化のテーマとして、建物の保守・保全はもちろんのこと、世代を超えた快適な居住環境の在り方が求められています。特に改修工事ではいろいろな専門工事業種が関わりますので、これを監理することがポイントになります。ところが1級や2級の施工管理士は新築工事の内容を踏まえた資格制度で、改修監理としては万全ではありません。
集合住宅のストックは全国528万戸あり、毎年数万個増えています。築30年以上の物件も増加している中で、時代に合った改修工事が必要となっています。建物の資産価値の低下を防ぐといった立場よりも、むしろ改修・改良によってより居住環境を良くして、資産価値の向上を図るニーズが社会的なものとなっており、改修工事に直接関わる我々の役割も大きく変化してきていると思います。
10月下旬には入会案内を送り、11月10日までに参加の意向を確認し、12月中旬をめどに設立、下旬には登記を完了したい。役割としては良質な改修工事の提供、そのための柱として保証制度の導入、改修工事施工管理の確立をしていきたい。工事保証は今でも3~5年の保証は個別にしていますが、制度的な枠組がありませんでした。マスチックの事例なども参考にして保証体制を構築したいと考えています。そこが管理組合から信頼される鍵となると思います。また改修工事に関しては改修工事標準仕様書などが整備されていますが、工事実態の中で摺り合わせしていきたい。改修専門の施工管理士の資格はぜひ確立したい。
改修についての法的な整備が進んできていることは事実ですが、それを普及し徹底することは工事業である我々の責務です。また工事の標準化やマニュアル化の面で我々のノウハウを活用することも求められ、これは各専門工事団体やメーカー、そして外部の学術団体などとも連携し、改修に向けた情報を吸収し、協会の情報として発信していく役割もあると思います。
国土交通省は我々の趣旨に賛同してくれており、高住協や管理組合の関係者の皆様にも理解していただいていると思います。むしろ関係者の期待のほうが大きいので、これに応えられるしっかりした組織づくりをしていきたい。その意味で我々にとってもリスクはありますが、改修工事専門業の確立といった目標に向け努力したい。
◎設立発起人(敬称略、カッコ内本社所在地)△坂倉徹(サカクラ=神奈川)、山岸純一(ヤマギシリフォーム工業=東京)、高橋修身(建装工業=東京)、堀越良雄(堀越=宮城県)、櫻井博宣(TOHO=東京)、小川隆幸(日装=東京)、瀬古輝雄(日本建材工事=東京)、平松建史(京浜管鉄工業=東京)、渡辺清彦(渡辺物産=東京)、中間太麓(いずみテクノス=東京)、西尾敬二(西尾産業=神奈川)、川本守彦(川本工業=神奈川)、佐藤正道(大和=神奈川)、林節夫(シンヨー=神奈川)、後藤龍彦(アール・エヌ・ゴトー=神奈川)、木村光徳(木村工業=愛知)、高橋秀行(旭技建=大阪)、渡辺健司(ウェイズ=兵庫)、小川恭史(日塗=広島)、柏原伸二(柏原塗研工業=山口)
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