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インタビュー

2010年03月16日

ネットワーク強みに国内展開本格化 オリジナル色見本帳作成にも対応 

RAL
販売担当役員 フランツ・ジョセフ 氏

欧米を中心に世界40以上の販売拠点を有するカラーツールメーカーのRAL(ドイツ)は日本市場での普及拡大に向けた展開を本格化させている。一昨年にはユナイテッド・カラー・システムズ(本社・横浜市、社長・山岸義昭氏)を正規代理店に据え、販売体制を整備。グローバル化の加速に伴い、世界基準でのカラーデザインニーズが高まるとして、塗料業界へのアプローチを強化していくとしている。来日した販売担当役員のフランツ・ジョセフ氏に今後の展望を聞いた。
今回の来日の目的は。

代理店となったユナイテッド・カラー・システムズとのパートナーシップの強化と日本のマーケットを実際の目で確かめることが目的。塗料メーカーへの訪問も実現し、これからどのようなサポートができるか具体策を検討していきたいと考えている。

どのような印象を持ちましたか。

市場としては大きな魅力を感じている。日本には既に普及している色見本帳もあり、じっくり時間をかけてアピールしたいと考えている。訪問した塗料メーカーから『これからはただ塗料を作って供給するだけではいけない。カラーデザインについても主体的に提案する必要性が生まれている』との声を頂いた。幸い当社には個々のメーカーに応じたオプションも広く用意している。RALの強みを生かしてもらえるのではないかと期待している。

RALの強みを聞かせてください。

売上高を申し上げることはできないが、RAL見本帳はこれまで70万部を販売している。欧米ではブリティッシュカラースタンダード、パントン、フェデラルスタンダードといった名高いカラーチャートメーカーが存在するが、当社の強みは世界40拠点以上の代理店が存在するグローバルネットワークにある。塗料メーカーでは、アクゾノーベル、デュポン、BASFといったグローバルメーカーにも個々のカラーチャートに加え、RALを常備して頂いている。グローバル化が加速する中で、カラーデザインも世界標準の流れをたどっている。経済環境や環境問題などワールドワイドで共有している事項も多い。結果的にカラーに対するトレンドやニーズの差異が小さくなっている面もある。そのため、当社のネットワークは世界標準のカラーデザインを見据える顧客にも有効なサービスが提供できると自負している。

また具体的な需要先としては、自動車ボディカラーは個々の会社でカラーチャートを作成することができるためターゲットとしていないが、産業界ではRAL色が広く採用されている。建設機械や工作機械などRALカラーがそのまま採用されているケースも多い。定番品である『RALクラシック』を中心に水溶性光沢仕上げ、水溶性塗料半光沢仕上げ、アクリル塗料光沢仕上げなど、塗料特性に応じた各種カラーチャートを揃えていることも強みとなっている。

顧客の要望に応じたカラーチャートの製作もできると聞いています。

RALでラインアップしているカラーコードから顧客の要望に応じた色見本帳を作成することができる。先ほど申したように塗料メーカーによるカラーデザインニーズが高まる中、それぞれの企業によって提案したい塗色やカラーイメージが違う。またそれらのカラー提案が差別化となる要素を孕んでいる。既に一部の国内塗料メーカーで採用を頂いているが、更に提案力を強めていきたいと思う。

国内市場への展開を含めて今後の展望を聞かせてください。

これは日本も同様かと思うが、色決めのプロセスは顧客デザイナーからの指定と塗料メーカーからの提案の両方がある。しかし、いずれにしてもそのまま色見本帳から選ぶのではなく、オリジナルカラーを要望する傾向が高いのはどこでも一緒。ただこれはカラースキームの充実した企業でしかできない面もある。むしろ独自のカラースキームを持たない中小メーカーに対して、当社は有効なサービスを提供できると考えている。可視色が1,000万色あると言われる中で、塗料に使われている色はほんのわずかでしかない。産業界でも200~300色といわれている。色数を少なくする方が生産性が高く、経済性が高いことも背景にあるが、デザインニーズの観点から見れば、カラーに対するニーズは高い。色を絞り込むにしても、できるだけ多くの色から抽出・選択していくことが差別化につながる。そういう意味でも、まず選択するためのバックデータとして当社のノウハウを用いて頂きたい。また今回の来日を機に定期的に訪問したいと考えている。できれば今年中にもRALのカラープレゼンテーションセミナーのようなものを開催したいと考えている。

ありがとうございました。
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