インタビュー
2010年09月27日
C&C、全国200店舗構想を聞く
大関
代表取締役 鈴木政吉
氏
どう見たって今のメーカーの在り方や物流でこの危機を乗り切れるとは誰も考えていない。にもかかわらずメーカーも塗料販売店もなんら打つ手を持っていない。当然のことながら淘汰・再編の動きが強まる中でメーカーの一部は塗装域の囲い込みを進めており、生き残り策としては必然の方向ではないでしょうか。しかし塗料販売店はその方向でほとんど機能していません。むしろ排除されるケースが多くなるのではないでしょうか。配達して与信する力すらパワーを低下させ、ましてや市場を創造する機能が欠如している以上は。
昨年12月にオープンした川口店(埼玉)は立地条件がよいのでかなり広域から集客、浦和に立地していたときに比べて新規顧客の吸引力は強い。売上的にもほぼ順調に伸ばしています。4店舗全体では前年比2ケタ近い伸びを持続し、このところ特にネット販売が伸長、地域的には北海道など遠隔地からの購買が目立って増加している。
15年余り試行錯誤してここまでくることができました。この業界で新しいことをやろうとすると大きな抵抗が常にある。当社もこの間、メーカーからの出荷停止などの圧力をはね返しながら力を着実につけてきたと思う。オリジナル商品の開発も出荷停止圧力が発端で、はじめから開発指向していたわけではなかった。
そう、圧力がなければラクな商売に流されていたでしょうね。かつてのメーカーに特価を出させて掛売りをする形から脱却できない。ウチは特価といった特権は一度も味わったことがなかったですが、今でもメーカーを見て商売する塗料販売店は多い。C&Cはバッタ屋だと陰口をたたかれ、安売りをメーカーに泣き込む塗料販売店もありましたからね。
安く売ることが集客のポイントと見られがちですが、安く売ることが目的ではないのです。プロショップとしての誇り、自負がないとC&Cは成立しないと考えています。塗料でも副資材でもプロの使い勝手をほとんど考慮していません。大関は扱う商品に関してはすべてプロの人が現場で使った評価でチェックしています。刷毛1本でもそうです。その繰り返しから分かったことがあります。
メーカースペックと現場感覚の差の大きさです。プロの職人さんたちは商品情報がほとんどなく、品質をチェックする機会を失った塗料販売店の一方的情報しか与えられていません。しかも使い慣れたものがベストだと思い込む傾向がある。大関の場合はプロの感覚で選別して安価で代替できる商品を品揃えしていますから、きちんとアドバイスすると、こんなに使い勝手の良いものがあったのかと喜ばれます。
塗料販売店の衰退の要因のひとつに、売っている商品に対する品質がどのようなものかを見極める力の欠如があると思います。売れて儲かればよいとの発想でメーカー販社も塗料販売店もブローカー的になってしまったと見ています。これでは心あるプロの職人からは見放されてしまいます。最近ではプロの職人からの大関品質への支持が拡大しています。品質が高くて安価であればそちらに流れるのは必然でしょう。
今のところ大ボラと見られていますが、準備は進めています。金取り主義のチェーン化ではありません。C&Cを全国に普及させるのが目的です。行き場がなく、一方で好立地のガソリンスタンドをC&Cに転換させたい。ガソリンスタンドは路面に接し、来店しやすく危険物対応など既存の設備を流用できるメリットがあります。本部としては仕入機能の他、人材のサポート、ノウハウ供与、日々のアドバイスをするコールセンターなどを考えている。専門知識がなくても立ち上げられるスタイルにしたい。
立地についてもシビアに査定したい。目安としては人口30万人の商圏があれば1店舗成り立つ。大都市圏ではC&Cの利便性を高くし、地方圏でも成り立つ形にしていく。
副資材の柱のひとつであるローラーのOEM化のめどがついた時点で早急に動けるようにしたい。中国で調達して1本100円の単価で売り出したローラーの評価がほぼ確立されつつある。細かい課題は残っているが、8割方の品質は押さえたと判断している。あとは更なる品質向上を目指していきます。
現状はシステムを変えない限り業界自体が沈没していくばかり。全国200店舗構想は大ボラとたたかれてもいい。ダメ元でニュービジネスとして挑戦していきたい。
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