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インタビュー

2012年02月21日

今年後半にも合弁事業で中国進出 東南アジアも視野に事業拡大進める

日本シー・ビー・ケミカル
代表取締役社長 岩成俊彦 氏

日本シー・ビー・ケミカルは1960年に(米)シー・ビー・ケミカル社と技術提携を結び、航空機用メンテナンス薬剤メーカーとして発足。その技術をベースに自動車、家電、建材、精密機器向けに洗浄剤、皮膜材、防錆剤、剥離剤を開発、販売を行ってきた。昨年クロムフリー表面処理剤が国内で初めてQUALI COATの認証を受けた。岩成俊彦社長に今後の事業展開を伺った。
2010年に50周年を迎えましたが、現在の主な事業内容は。

技術導入当時から航空機用メンテナンスの剥離剤、洗浄剤といった表面処理剤が売上高の20%を占め、ひとつの柱を形成しています。航空業界はJALやアメリカン航空に見られるように非常に厳しい環境にあり、世界的に再編が進んでいます。今後の国内マーケットを睨んでも大きな伸長は期待しにくいのではないかと判断しています。

また10年前から取り組んでいる光学分野の洗浄剤や剥離剤(一部接着剤)といった表面処理剤が同5%になっており、残りの75%が自動車、家電向けの塑性加工潤滑剤を含む表面処理剤です。(金属)塗装下地としての表面処理剤は手薄でしたが、これからは柱のひとつに加わるのではと期待しています。

昨年クロムフリー表面処理剤「ケミボンダー5500」がQUALI COATの認定を受けたことで、今後の塗装下地への足掛かりになるのでは。

発表以来、反響は大きいです。機械加工やアルミ素材といった建材分野以外からの引き合いが多い。また一部ゼネコンさんなどからの問い合わせも頂いており、手応えを感じています。クロム、リン酸亜鉛といったこれまでの表面処理剤から重金属フリーの環境対応型へのニーズの高さを感じます。

しかし、(国内の)建材の前処理剤には六価クロムが依然使用されており、三価クロムやクロムフリーの評価も進められていますが、現実に法規制(基準)を順守すれば使用可能なため、環境(作業環境)への対応といった観点からすれば遅れているのではないかと思います。それになかなか過去からの実績主義を超えることが難しいと感じています。

QUALI COATは世界36カ国で認証システムを展開しています。国内にとどまらず、グローバル展開も可能かと思いますが。

今年(2012年)の後半、中国・江蘇省に進出する予定です。既に中国においては台湾資本の企業とライセンス契約を結び、航空機用メンテナンスの表面処理剤を除いた製品の生産・販売を行ってきました。今後は合弁事業とし展開し、現地での生産工場は日本国内で生産しているほぼ全製品を生産し、提供していく考えです。

金属下地表面処理剤は東南アジアのマーケットも視野に入れ展開を進めていくつもりです。メインユーザーの自動車関連が海外生産を本格化している中での中国進出は遅いくらいだと感じています。また伸長著しい東南アジアはこれまで日本から輸出で対応して来ましたが、昨今の円高による為替の影響は限界を超えるレベルにあり、これも海外進出への大きな引き金になっています。

マーケットのあるところで生産・販売していくのは商売の基本。アジアといった大きな枠組みで捉えていかないとビジネスとして成り立たない。また中国・東南アジアも環境に対して厳しくなってきており、日系企業にとどまらずローカル企業への対応も合わせて行っていく考えです。 特に金属塗装下地用のクロムフリー・ケミボンダー5500は現行のリン酸塩やクロメート処理に替わる新表面処理プロセスで、高耐食性ジルコニウム皮膜をベースとしたアルミ・鉄鋼・亜鉛などのマルチ金属処理に対応した薬剤なのでグローバル製品として普及に努めたい。

一方、国内マーケットの展開の方向は。

国内はシュリンクしていくと思います。従って人員のシフトを進め合理化していくことになります。しかしながら海外日系企業の本社は日本ですので、情報収集とスペック活動が今後の大きな仕事になってきます。(収益的には)国内は現状維持の方向で、当面は海外に傾注し、市場開拓を図っていく方針です。

R&Dはどうしますか。

基礎研究は国内で行っていく方向にありますが、当然のことながら現地でのアレンジを含めた対応が求められますので一部R&Dの機能を持たせ、合わせて現地で原料調達していかないとコスト競争力が伴わないと思います。既に世界の名だたる表面処理剤メーカーが進出していますので、生産・販売にとどまらず、一部は表面処理加工まで手掛けていくことも検討しています。

ありがとうございます。

『ケミボンダー5500』は日本シー・ビー・ケミカルが開発したクロムフリーの前処理剤。昨年QUALI COATのクロメート代替薬剤として認定を取得した。皮膜主成分のジルコニウム化合物は化学的に安定で腐食環境においても高いバリア性を有し塗装密着性、耐食性に効果を発揮。処理はスプレー、浸漬処理どちらでも対応可能で薬剤管理も従来と同等で行える。


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クオリコート認定書(№A-77)

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