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2006年02月23日

法規・法務  行政・団体

景観法により色彩行政の重要さ増す 日塗協、建築塗装講習会

日本塗料協会は2日、東京塗料会館で建築塗装講習会を開催した。この講習会は塗料・塗装の正しいスペックの理解を目的としており、当日は自治体や民間の設計関係者や塗料メーカーなど80人以上が受講した。
今回は景観とヒートアイランド対策に関しての2講演が行われた。
関西ペイント・CD研究所の宮川理香氏は「景観と色彩―景観法施行などによる景観色彩動向と塗料の役割―」について語った。
昨年6月に全面施行された景観法は美しい景観づくりを目的とした初めての法律で、都道府県や市町村などが景観行政団体となり景観計画を作成し、景観形成を進めるというもの。従来の自主条例とは違い、強制力を持ち建築物のデザインや色彩を規制出来る。
宮川氏は「今までの条例は強制力がなく、建設業者が自治体の勧告に従わないといったトラブルがあった。今後はこうしたトラブルもなくなるだろう」と話した。また、景観形成に積極的な取り組みを行ったケースでは観光客など交流人口が拡大した都市を例に挙げ、景観に配慮した色彩計画の重要性を説明した。景観行政団体は平成17年11月1日現在、全国に180団体、景観計画を策定したのは2団体ある。
また宮川氏はマンション改修の際の色彩選定について、「新たな入居者を求めるために新しいデザインが望まれる」と指摘した。その際の重要事項として、1)都市開発などにより建築時と周辺環境が変わっている場合があるため、周辺調査をする2)住民の年齢層を意識する3)改修工事により改善するという3点を挙げた。
次いで鹿島建設の二階堂稔氏は「ヒートアイランド現象緩和対策」をテーマに講演を行った。
高反射塗料(遮熱塗料)は舗装材や屋根・壁面に塗装することによりヒートアイランド現象抑制効果が期待出来るため、注目が集まっている。
二階堂氏は一般塗料との比較データを紹介し、高反射塗料は赤外域(波長800nm以上)では分光反射率が最大で60%も高いと説明。更に一般塗料と比べて、屋根表面温度は約10℃、室内温度では約1.5℃低減させる効果があると説明した。特長としては、適用範囲が広く、重量の問題など屋上緑化が難しい屋根への適用も可能であることや、日常のメンテナンスが不要であることを挙げた。最後に同氏は「高反射塗料は中塗りに断熱機能はあるが、薄膜厚の問題から効果はわずかで、断熱材とは異なる」と話した。


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