ニュース
2006年03月16日
徹底した情報開示、生活者指向(システム) ソフトピア「e-ペイント」
ソフトピア(本社・神奈川県藤沢市)は「e-ペイント」展開を加速していく。現在、参加企業は70社ほどで、地域的には全国の約半分が空白エリアのため、当面100社の参加、並びに全国ネットワーク体制確立を進めていく。
e-ペイントが発足したのは約5年前。インターネット上でクライアントである施主(生活者)と施工業者をダイレクトに結ぶシステムで、BtoCの新しいビジネスモデルとして注目された。
住宅の塗り替えや改修工事に関しては生活者の不安がつきまとう。「見積もりが業者によってバラバラ」「金額に差がありすぎる」「すぐに値下げするので信用出来ない」など、生活者から工事の品質やコストの基準が全く分からない仕組みであった。
この点にメスを入れたのが「e-ペイント」。代表である荻野哲郎氏は「信頼を得るには徹底した情報開示と、顧客の立場に立ったシステム構築が不可欠」との立場を強調する。
e-ペイントはインターネット上に生活者が簡単に見積もれる仕組み客観性のある理論原価(材料、工賃、管理費)の開示作業内容が分かる塗装仕様(工程、材料の明示)を公開。
生活者の立場でのシステムにこだわったのは、これまでの塗り替え施工が一方的に押し付けるという供給側の立場が強すぎたとの反省がある。このため業者側に気づかれずに見積もりが出来、しかも業者と対等に交渉が出来るだけの情報の入手が可能になる仕組みが「絶対条件になる」(同氏)との考えが貫かれている。
施工の価格についても、設計単価や標準単価でなく、実際にかかる費用(理論原価)を設定。具体的にはどのような品種の塗料が何缶必要で、1缶当たりの金額を明示した他、日当・現場管理費などを開示した。
生活者がインターネット検索によって「e-ペイント」を探り、自ら延床面積、塗装箇所、外壁の要求仕様を入力し見積もり金額を算出。生活者には見積もり書(理論原価計算書)とともに数量の修正を行って材料一覧、塗装仕様書が送付される。この内容は会員にも送られる。また見積もりコードを入手した生活者はカラーシミュレーションを利用して色を決めることが可能。
送られてきた見積もり結果をベースに業者と交渉に入る。ここでのポイントは改修工事前に生活者が十分な情報を得ている点。生活者の自己判断に基づいて業者と交渉するか否かを決められる。施工業者(会員)は直接生活者と会い、実際の工事物件を見て仕様・金額を詰め、両者の合意の上で請負契約をする。業者にとっては営業経費がかからずに元請のチャンスが生まれ、粗利の拡大につながる。しかも365日24時間の営業体制。
参加している塗装業者によって、活用の温度差はあるものの、初期コストや運営のイニシャルコストを含めても低予算でシステムの立ち上げがスピーディーに出来るメリットがある。実際、数名の零細規模の業者が大病院改修物件を受注するケースもあり、情報開示による信頼構築がビジネスの成功の鍵となっている。
「メンバー数をいたずらに増やしていくことは考えていない。むしろ生活者ダイレクトの方向に熱意があって、品質と信頼性を大切にしたい業者の参加をうながしていきたい。ソフト面ではカラーシミュレーションをバージョンアップし、簡単で使いやすくなったのでアクセスする生活者が増え、月単位のアクセス件数は2~3万に達している」とコメントする。
問い合わせTEL466―88―1977
★★★★★ニュースランキング
※1日一回データルームページで集計結果が更新されます。