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2006年04月11日

マーケット:国内  行政・団体

販売格差が顕著、2極化進む 日塗商近畿ブロックMR調査

近畿地区の塗料販売店が二極化傾向を強めていることが分かった。日本塗料商業組合近畿ブロック(会長・片山徹氏)がまとめた第3回マーケティングレポート(MR)で浮き彫りとなった。
マーケティングレポート制度は、個々の販売店が客観データに基づいて経営状況が把握出来るようにと始められたもので、ブロック会員の中から90社がリポーターとして選ばれ、アンケートによる集計分析を行っている。これまで平成16年12月、平成17年6月を調査し、第3回目となる今回は平成17年12月の売上状況及び価格動向について集計した。回答率は46.7%。
横ばい減少、二極化はっきりと
それによると、対前年同月比で売上増となった販売店は38%、逆に売上減となったのは40%となった。平成17年6月の集計では、横ばいが48.2%あったが、今回は21%と約27ポイントの減少。その減少分は、プラス成長が9ポイント増、マイナス成長も17ポイント増え、マイナス要因に強くけん引される形で振り分けられた傾向を示した。業種別をみると更に顕著となる。
建築・外装はプラス成長32%、横ばい24%、マイナス成長44%。重防食はプラス成長19%、横ばい33%、マイナス成長48%。自補修はプラス成長22%、横ばい61%、マイナス成長17%。工業用はプラス成長26%、横ばい44%、マイナス成長30%となった。プラス成長がマイナス成長を上回ったのは自補修のみ。その他はいずれもマイナス成長がプラス成長を上回っている。
特に建築・外装、重防食は約5割近くの企業がマイナス成長を示しており、内需を下支えする汎用分野で苦戦を強いられている。
汎用分野の打開策として期待される塗装工事及び店頭販売を見ると、塗装工事は38%の販売店がプラス成長にある一方で、店頭販売は11%足らず。いずれもマイナス成長が4割近くと、思うような効果が出ていないことがうかがえる。しかし塗装工事のプラス成長38%は、全業種でトップ。塗装工事は現在のところ他分野と比べて需要の裾野が広いと思われる。
工業用の業種別を見ると、金属製品、産業機械、その他工業用(新車、PCM含む)は、いずれも横ばいが5割近くあり、底堅さを感じさせるものの、今一歩抜け出せない感じとなっている。
6月時調査と比較すると、自補修だけがプラス成長3ポイント伸びたことを除いては、建築・外装がプラス成長同数で、マイナス成長が12ポイント増。工業用はプラス成長が16ポイント減少し、マイナス成長が11ポイント増となったように、需要減少に伴う生き残り競争の中、2~3割の企業に需要が集中していることがうかがえる。

79%が値上げを実施
需要動向と合わせて、価格動向についても調査した。塗料製品で何らかの値上げを実施した企業は79%に上り、価格是正に積極的な姿勢が見える。
業種別では、建築・外装で69%、重防食48%、自補修59%、工業用58%が値上げを実施。苦戦を強いられている建築・外装で値上げのウエイトが高いものの、重防食、自補修、工業用では横ばいの多さが目立つ。特に工業用のその他の分野は80%が横ばい。ユーザーごとの対応を要するため、交渉に時間がかかっていると見られる。
それでも今回の価格改定の動きは、経営状況の改善のチャンスと前向きに捉える傾向が強く、少なくとも値下げの歯止めになっていることは確かなようだ。
溶剤の値上げについては、86%の企業が値上げを実施。各分野とも高い数値を示しているが、工業用だけが81%と抜き出ている。塗料では値上げに控えめな一方、溶剤に関しては値上げが浸透していることがうかがえる結果となった。
マーケティングレポート制度も3回目を迎え、前回データと比較出来るようになったことで精度を増している。しかしまだ回答企業が少なく、回答率の向上が課題。片山氏は「リポーターの数が多いほど実経済に近い情報となり信頼度が上がる」としながらも「まずは継続していくことが大事」とコメントする。


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