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2006年07月03日

企業動向  製品:原材料

異種成分複合水性樹脂の開発 大日本インキ化学工業

塗料向け樹脂の総合メーカーである大日本インキ化学工業。溶剤系樹脂の実績が豊富なだけに水性置換には「ピンチであり、チャンスでもある。水性置換はこれまでの業界地図を変える可能性がある」(担当者)と、機能性水性樹脂開発に全力を注いでいる。
現在のところ水性樹脂の実需としては動きが鈍いものの、塗料メーカーの製品開発は水性化に集中していることから、需要拡大に備えラインアップの強化を加速させている。
特に同社では、異種成分の複合化による水性樹脂の開発を加速させており、機能性での差別化を図っている。
最近では、エポキシ/アクリル複合ディスパージョン樹脂「ウォーターゾール EFDシリーズ」、水分散ポリイソシアネート樹脂「バーノック DNWシリーズ」を開発、上市している。
「ウォーターゾールEFDシリーズ」は、ビニル変性エポキシエステル樹脂で、耐食性、塗膜性能を保持しつつ、アクリルで安定的に水分散させた。産業機械、自動車部品など金属向けの下塗り塗料としての利用を見込んでいる。特に新発売となる「同EFD5560」は、塗料VOC1%以下に低減する目標で設計された樹脂となっている。
「バーノックDNWシリーズ」は、いわゆる2液水性ウレタン樹脂塗料に採用される樹脂で、水中でポリイソシアネートの活性をいかに保つかをテーマに設計。水中での手攪拌での易分散性とともに、主剤と混合して8時間経過後もイソシアネート基が90%以上存在する安定性が特長となっている。また「市場の要望に応じた」ものとして100%有効成分の「同DNW6000」も揃える。
同社ではこれら2製品を常乾タイプの水性下塗り、上塗り塗料としてセットで提案していく方針。
同社は水性メラミンなど焼付塗料の水性置換には着手しない意向。「ホルマリン放散のリスクからは逃れられない。やるなら新しい架橋方式が必要になるだろう」と話す。保有する豊富な樹脂製品を有効に組み合わせることで、特徴のある機能を持った複合樹脂の開発に専念していくとしている。


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