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2007年02月14日

企業動向  技術  製品:原材料

ナノ領域の次世代エマルションを開発 ローム・アンド・ハース・ジャパン

アクリル樹脂メーカー最大手のローム・アンド・ハースはナノテクノロジーを援用した粒子コントロール技術により次世代アクリルエマルション「AVANSE(アバンセ)」を開発、国内展開をスタートさせた。
同品は顔料分散をエマルションサイドからアプローチする構想のもとに、モノマー段階からの開発に着手するとともにエマルションの合成・製造技術まで新たに踏み込み開発を進めてきた。その結果エマルション粒子の粒径をナノレベルで制御(110nm-130nm)するとともにナノ領域における無機物への親和性を高めることに成功した。つまり、エマルション粒子が酸化チタン(顔料)に吸着するような格好で、より均一に分散させることを可能にした。「革新的な技術開発によって塗料産業の価値が上がるようなソリューションを提案したい」(ローム・アンド・ハース・ジャパン取締役・事業部長・保木本亘氏)と新製品に寄せる期待は大きい。
塗膜内で酸化チタンや体質顔料をより均一に分散させることによって、塗料の隠ぺい性、耐摩耗性、発色性が向上する上に、優れた汚れ除去性やバリアー性(耐エフロレッセンス性、親水性汚れブロッキング性、防錆性)も同時に付与する。金属など各種素地への密着性も向上させる。それとともに、塗料原料間の相互作用を効率よく活用することができ、エマルション及び酸化チタンの使用量を低減することができるといった特徴を持つ。
日本市場向けに同シリーズ3製品をサンプル出荷している。その中の1つである「Exp-412」は内外装用、ツヤ消し、ゼロVOCタイプ設計を可能にする。「Exp-3826」は外装用。「Exp-3978」は防錆塗料用。
既に塗料メーカーからは酸化チタン使用量を低減できる点が注目を集めているという。また、現在3製品のうち2製品は化審法を申請中であり、今年中に取得できる模様だ(1製品は昨年取得済み)。
同社ではグローバル化に注力するためにこの1月より組織変更を実施。事業部を3つに集約させ、世界に安定供給する体制を整えた。拠点としては全世界に12工場、4研究所を持つ。日本市場へは、名古屋の技術サービスセンター及び中国上海の研究開発センターを拠点に開発・技術サービスを提供している。最近ではインド及び広州に工場を新設するなど、アジアへの投資を積極的に行っている。

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