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2007年07月10日

企業動向  技術

固形UV塗料で厚膜仕上げ可能に ダイセル、水谷、ユニオン共同開発

水谷ペイントとユニオンペイントは共同で、固形UV塗料によるコーティングシステムを開発した。ペレット状のポリエステル系樹脂を熱ロールコーターで溶融しながらワークに塗布、IR及びUV照射で硬化させる。UV粉体塗料の技術を応用した。VOCゼロの環境適性とともに、1コートで100μ前後の厚膜が得られることから塗装効率が高まる。MDFやパーチ材など表面粗材のカバリング塗装向けなどで用途開発を進める。
開発した固形UVコーティングシステムは、ペレット状の固形UV塗料をオイルヒーターなどで約120℃に昇温した熱ロールコーターに供給、溶融させてワークに塗布する。溶融した塗料がワークの温度で固まらないようIR照射で粘度を保ち、その後UV照射で瞬時に完全硬化させる。開発ではダイセルサイテックが樹脂を供給、水谷ペイントが塗料配合化し、ユニオンペイントが塗装技術を担当した。
固形UV塗料は粉体塗料の製造工程とほぼ同じ。微粒化する粉体塗料に対し、チップ状と粗めにすることで「低温溶融でのブロッキングの心配もなく貯蔵安定性にも優れる」(水谷ペイント担当者)と説明。
100%ソリッドなものを液状化するため反応が極めて活発で、ワンコートで80-130μの厚膜仕上げができるのが最大の特長。従来の塗装・サンディングといった複合工程を減らせるため、生産性を大幅に向上させることができる。塗膜硬度は2Hで耐酸、耐アルカリ、耐薬品など高い物性を示す。更に溶剤を一切含まずVOCゼロでクリーンな作業環境を保つ。
用途開発に当たっては、まだ下塗り塗料に限定されるが、1コート厚膜による生産性が売りであることから「パーチ材やMDFなど素材産業的な分野へ向けて紹介していく」(ユニオンペイント担当者)意向。家具や建材などの芯材で用いられるこれら表面粗悪材の仕上げで、平滑面は"熱ロールコーター塗装"、木口アール面は"熱しごき塗装" (開発中)による下地塗装システムで 塗装仕上げによる高級感を打ち出し、ラッピングフィルムなどとの差別化提案をしていく。


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