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2007年09月28日
透湿外断熱、施工協会設立へ 日塗装 需要開発の一環
日本塗装工業会は需要開発事業として進めていた「透湿外断熱工法プロジェクト」で、施工技術協会設立のめどが立ったと発表した。施工の受け皿を整備することで、新たな需要の創造につながるとし、供給元のサンクビットとともに今年度中をめどに施工技術協会を設立する。
近年、省エネや居住環境の快適性向上、建物の長寿命化といったニーズを背景に外断熱工法による外壁施工が増加している。特に平成10・12年の建築基準法の改正により後施工による外断熱工法が認められたことから、それまでの乾式工法に加え湿式による外断熱工法が市場にエントリー。世界的なメーカーであるシュトー(独)やドライビットシステムズ(米)、国内ではアイカ工業など数社が相次いで市場に参入し、現在では20数社がある。
同工業会でも塗装による新たな需要の創造という観点から、建築基準法の耐火性能試験に合格している米・ドライビットシステムズ社の「アウサレーション湿式外断熱工法」を展開しているサンクビットと協力し、5年ほど前からプロジェクトを推進。養成講座などで会員企業180社ほどが施工技能士として登録している。
しかし透湿外断熱は供給側が予想していたほど実需が出ていない。供給メーカー数社で団体(MIC)を設立したものの、工法や性能、コストにバラツキがあり足並みが揃っていない。このため市場からの信頼が得られず、盛り上がりに欠けていたのが実態だ。
このため日塗装のプロジェクトも一時トーンが低下していたが、深刻化する省エネや環境問題、新築から改修へという市場を背景に必要性が高まると判断。ただし市場からの信頼度、特に実績判断のバロメータとなる自治体や病院、学校など公共性の高い物件での採用にはきちんとした施工の受け皿が必要との考えから施工技術協会設立に至ったもの。
いまのところ仮称で「ドライビットアウサレーション施工技術協会」とし、システムの供給元であるサンクビットと今年度中の設立を予定している。既に資格を取得している180社ほどの会員企業に、この工法への意思確認を行い135社がサンクビットIDを取得し再登録。連絡の行き違いなどから経営者に情報が伝わっていないケースもあるとし、再登録を呼びかけている。また施工協会設立後は工業会事業からは切り離すものの、技能講習会は引き続き行っていくとしている。
また同工業会では耐火塗装への参入についても、会員企業に対し意思確認のアンケート調査を実施する。近年、露出鉄骨を用いた建築デザインが定着、耐火塗装の需要が高まっており、会員企業の受注物件においても部位によって耐火塗装が指定されるケースが増加。しかし現状は、認可メーカーの責任施工になっていることから会員企業では契約できずビジネスチャンスを逸する事例が出るなどしていた。このため工業会では会員企業が認可メーカーと組めないかを大手塗料メーカー3社と協議する一方で、会員への意思確認を行うためアンケートを実施する。
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