Last Updated: 2008年12月 5日 02:25  RSS 2.0
キーワードを入力してサイト内のニュースを検索できます。

ニュース

2007年10月23日

企業動向

ホーム・汎用事業と3者連携 ニッペ「カラモニー」ノウハウ共有化

日本ペイント(社長・松浦誠氏)はカラモニー事業を再強化し、カラモニーコンセプトをフラッグシップとする汎用戦略を推進する。具体的には10年余りで培ったカラモニーノウハウや販促ツールを汎用展開全般に活用し、カラモニーショップに加えホームセンターや同社営業拠点への横展開を図る。これにより販売力を高め、戸建塗替え受注アップにつなげていく。顧客も生活者からプロまでを取り込むことのできるサービスの窓口としてカラモニーイメージを市場に更に浸透させていくとしている。

現在、全国展開するカラモニーショップは約130店、ニッペ直営数店を除くとニッペ特約店がカラモニーチェーンに参加する形態。当初は塗料販売の将来形としてカラモニーの看板を掲げた特約店も、集客力という大きな壁に直面してトーンダウン。ショップの条件のひとつである専任者を設置することすら経費がまかなえず、ショップ機能が形骸化するケースが相次いだ。
最大の課題である集客力に対しては、定期的なチラシの配布や店頭でのキャンペーンなど、カラモニールールを踏襲することが条件であったが、数回やって反応がないと中断するショップも目立ち、集客に自らのアイデアを絞るより指導待ちの姿勢が強まり、悪循環に陥るケースも増えた。カラモニーでありながらカラモニーとして行動しないショップの存在から、カラモニー事業そのものも縮小を余儀なくされた。


しかし風向きが大きく変化したのはトップである松浦社長の指示。「カラモニーノウハウを活用することで汎用事業そのものの底上げを」との判断を背景に事業の再構築が着手された。
そのカラモニーノウハウとは何か。カラモニーを窓口とした戸建塗替え受注実績はトータルで4,000棟を超える。リピート需要が見込める時期に入っているばかりでなく、実績をベースとした事業展開も可能になる。
またカラモニーキャンペーンの中では「男を上げる」に確かな手応えがあった。団塊の世代のリタイアを見込み、時間にゆとりのできた父親が家族のために自宅の塗替えにひと汗流すのを支援するサービス。足場の架設の他、塗替えの指導アドバイスまでをセットにした提案は、世代を超えた反響があり、かえって展開の在り方に課題があることが判明した。


カラモニー専用の商品のひとつ「フォルテシモ」はプレミアムブランドとして発売したところ「良い材料で塗り替えてほしい」という顧客ニーズに合致し、想定以上の伸びを示した。担当者は「塗装工事のコストで塗料代は10%以下というのは不安になることが分かった」という。
カラーファンタジーキャンペーンではディズニーのキャラクターイメージでの塗替えを提案したところ、必ずしも大きな反響があったわけではないが、一部のファンからは熱い支持の声が出た。北海道などの一部地域のカラモニー店からも差別化のひとつになるとして好評。しかしカラモニーとしてはこの事業を存続するか否かを検討するまでになっていた。


ニッペは昨年汎用事業にホームプロダクツ事業(ニッペホームプロダクツ)を統合。これを機に汎用事業の核にカラモニーコンセプトを導入することを決定した。これにより顧客領域は生活者からセミプロ、プロまでを取り込む体制を整え、とりわけ顧客サービスの強化に注力していく。
塗料の総合ショップ「カラモニー」として、ホームセンター内に出店するイン・ショップ化はカインズ前橋吉岡からスタートし、2号店・山新グランステージ(茨城県つくば)、3号店・ナンバ三木店など、更に年内に数店が加わる予定。カラモニーの看板なしの形態ではカインズ茂原(千葉県)、同青梅インター店(東京都)がある。


汎用事業拠点のひとつ、同社立川営業所にはカラモニー看板とディズニーキャラクターを描いた誘導壁画が完成。汎用の営業活動の一環としてもカラモニーノウハウを活用していく方向。「ペイントかわら版」(戸建塗替えマル得情報誌)(No.13)には「カラモニーちばらぎ」を紹介するなど、カラモニー単独展開では見られなかった連携ができつつある。
当面カラモニーノウハウの共有化と浸透が課題だが、カラモニーの強みは企画力にある。「男を上げる」キャンペーンに象徴されるような斬新なアイデアが武器。このため今後もカラモニーにしかできない企画立案が使命となる。その企画が承認されればカラモニー店を超え、ニッペの汎用事業の戦略にも自動的に組み込まれる可能性が高い。


カラモニーの原点である生活者に対してカラモニーブランドを浸透させていくことを目標に再チャレンジしていくことになる。ホームセンタールートも集客を図るための一里塚に過ぎない。実態のあるカラモニーづくりはむしろこれからがスタートといえる。



★★★★★ニュースランキング

※1日一回データルームページで集計結果が更新されます。

平均スコア:0|最高スコア:0

« 前のニュースニュース一覧次のニュース »

Web特集|ニュース|コラム|インタビュー|データルーム|イベント情報|セミナー情報|リンクネットワーク