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2007年10月04日

技術  行政・団体

大賞に立川順一氏(東京・佐藤興業) 第21回全国建築塗装技能競技大会

日本塗装工業会(会長・河野玉吉氏)は9月5‐6日の2日間、岩手産業文化センターアピオで「第21回全国建築塗装技能競技大会」を開催した。全国から選ばれた計52名の選手が2日間で約10時間に及ぶ競技を闘い、日頃の仕事で培ってきた技を競った。この結果、建築塗装技能大賞の部の国土交通大臣賞には立川順一氏(東京・佐藤興業)が、また新人賞の部の厚生労働大臣賞には吉元新太郎氏(福岡・吉元塗装工業)が選ばれた。また今回は大会史上初めてそれぞれの部に女性が1名ずつ参加、職業としての広がりを感じさせた。


20070919-6-2.JPG会場風景

競技大会の実技課題は大賞の部、新人賞の部それぞれ6課題。両賞共通の「フレックスコート自由課題」の他、第19回から大賞の部に、また前回から新人賞の部にも新設されたフレックススェード調仕上げでは木目調(大賞の部)とラグローリング(新人賞の部)の課題が与えられ、技能者の感性や意匠表現力が競われた。この他刷毛やローラー、コテ、吹付、調色など基本的な技能についても日頃の鍛錬を発揮し、精度の高さを競った。


20070919-6-3.JPG国土交通大臣賞・立川順一氏

20070919-6-4.JPG厚生労働大臣賞・吉元新太郎氏

大会当日はあいにく、台風9号の接近もあり天候がいまひとつ。会場内の湿度が高く乾きが遅いなど悪条件。仕上がりの程度とスピードをいかに配分するか、技能者それぞれのバランス感覚が試される場ともなった。
大会の華ともいえるフレックスコート自由課題は前回までの「自治体の庁舎及び市民ホール等の内壁面に創作する」から、「応接室の壁面(20m2目安)に創作する」に今大会から変更。場所・面積を表示してより実用に則した課題内容となった。更に出場選手は各自で創作のテーマを任意に設定し、具体的なイメージをイラストで表示。「南部の赤松」や「銀河鉄道の夜」など地域を意識したものや「初秋」「紅葉の壁」など季節を意識したものの他、風景描写や抽象画風、素材模様など多種多彩なデザインが提示された。これらのイラストと作業ボードに実際に施されている作品がイメージ通りに表現されているかを確認できるなど見学者の関心を集めた。


20070919-6-5.JPG初めて女性も選出された

国土交通大臣賞の立川順一氏のテーマは「ホップの風」、厚生労働大臣賞の吉元新太郎氏は「珊瑚礁」で、ともにフレックスコート自由課題の部門賞でも金賞を獲得。日頃培われた技能や技術を駆使し、応接室の雰囲気や格調を高める高度な意匠を表現していた。
またフレックススェードの課題では木目調のゴムベラやラグローリング用のローラーを使い課題に取り組んだが、ゴムベラなどの入らない際の部分をいかに仕上げるか、丁寧さと細かい作業の精度が求められた。


20070919-6-6.JPG集中力が問われる木目調

20070919-6-7.JPGパターンの確認に余念がない

20070919-6-8.JPGコテの技能は必須

2日目の競技終了後に審査が行われたが、予定よりも審査時間が大幅に伸びるなど実力が伯仲。審査委員長の黒﨑政彦氏は講評で「今回は大会史上初めて新人賞の部、大賞の部それぞれに女性が1名ずつ参加しました。自由課題では応接室の壁面という具体的な課題を選定しましがた、応接室らしいシックで格調高い作品が目立ち、素晴らしい出来だったと思います。また特に今年は調色の出来上がりが良く、技能の高さを印象づけました。各課題・作品とも甲乙つけがたい競技大会になったと思います」と出場選手を讃えた。


20070919-6-9.JPG近年まれに見る調色精度

20070919-6-10.jpg


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