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2007年12月04日
アルミ製品、品質保証と規格の食い違い 質疑に沸いたDNT環境フォーラム
大日本塗料主催のカーテンウォールフォーラム2007が10月26日、丸ビル・コンファランススクエアで開催された。同フォーラムは設計者のための講座「DNT環境塾」として毎年開催しているもので、今回で5回目。
冒頭主催者を代表して執行役員の寺尾修氏があいさつに立ち「2003年からアルミニウムカーテンウォールの焼付塗装についてニュートラルな立場からフォーラムを開催してきました。環境問題に対する社会の意識は高く、また安全といった面からも要請が高まる中で、欧州の最新動向及び日本建築仕上学会における環境対応の塗装仕様も議論されており、その最新の動きをご提示していただく」と述べた。
基調講演はものつくり大学教授の近藤照夫氏による「欧州と日本における環境配慮技術の動向」をテーマに行われた。「これまでアルミニウム合金に対する焼付塗装の公的な標準仕様書はなかった。2005年に標準仕様書を作成し、採用される塗料は熱硬化型アクリル塗料、熱硬化型1液ウレタン塗料、熱硬化型フッ素塗料及び熱可塑型フッ素樹脂塗料とした。しかし2006年の4月施行の改正大気汚染防止法には適応が不十分なことから粉体塗料や水性塗料の適応可能性の研究を進めている。一方化成処理においても6価クロムを含まない非クロメート系薬剤の適応可能性を調査している。現状、市販されている非クロメート系薬剤を用いた化成処理では素地に対する防食性と硬化塗膜の付着性が劣り、直ちに採用するには困難な状況である」と指摘。
欧州においては既に2006年からRoHS指令、2007年には有害物質を含む3万種類の化学物質を対象にした安全評価登録を義務付けるREACHが施行されている。「本年9月に欧州アルミニウム表面処理協会(ESTAL)の会議に参加し、クロムフリー化成処理としてTi、Zr、Ce、Mo、Mn、Co系薬剤、更にはメタルフリー処理の検討、海浜地区における陽極酸化処理とクロメート処理の有効性、前処理としてのアルカリあるいは酸によるエッチングの重要性を上げていた」と報告。
続いて「クロメート処理に対する代替技術の評価」のテーマで日本建築仕上学会研究委員会・三宅章弘氏が「陽極酸化処理による素地調整は6価クロム系化成処理と同様に防食、塗装塗膜付着性に優れている」との報告がなされた。ただし処理条件や作業管理に対する注意が重要と述べるとともに、3価クロムに関しても適応可能性が高いことを示唆した。
更に軽金属製品協会・菊池哲氏が「AL建材塗装品質規格QUALICOAT導入検討について」のテーマで講演を行い、アルミ製品への粉体塗装の規格がないことから欧州の品質規格を導入する経緯と目的を述べた。
休憩を挟んでパネルディスカションに入り、QUALICOAT関連に質疑が集中した。「認定塗装業者及び認定塗料メーカーの数は見えているのか」「クレームが発生した場合の認証機関の責任の在り方」「AAMAとの整合性」更には素地調整の問題、耐候性の評価などさまざまな質疑がなされ、菊池氏は検討の段階を強調しつつ「日本にあったローカルルールの適用も段階的に検討していく」意向を示した。
その中で竹中工務店・大澤氏の「欧州では高耐候性ポリエステル粉体塗料が採用されており、評価も高い。従来のフッ素樹脂塗料と比較すると耐候性でやや劣るものの、要求性能に応じて使い分けていくことができる」、更に「AAMA、JIS、QUALICOATのそれぞれの目的を明確にし、使用者側に分かりやすくしていくこと」との発言が、意見が食い違う中で説得力を持った。
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