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2008年01月08日
付加価値向上のヒントについて講演 第18回木材塗装ゼミナール開催
木材塗装研究会(鎌田賢一会長)は11月22日、東京塗料会館において「第18回木材塗装ゼミナール」を開催した。塗装実務及び新技術から木材塗装の付加価値向上のヒントをテーマに、漆塗装技術、木材耐久性向上処理技術、現場ノウハウ、新技術、新材料などについて講義した。約60名が参加。
森林総合研究所の木口実氏は「木材の屋外耐久性向上処理技術の現状」と題した講演の中で、エクステリア木材市場について言及。「エクステリア分野への木材の利用は欧米諸国に比べ10分の1程度。逆に言えば10倍以上に拡大する可能性を秘めており、エクステリア分野が木材最後の大型市場といわれる所以である。ただし他のエクステリア材に比べコストやメンテナンスの面で競争力に劣り、木製エクステリア材の規格や性能保証が未整備であることも需要を妨げている。コスト低減や耐久性確保のため、インサイジング処理や耐候性の高い着色造膜塗装などを積極的に取り入れる必要がある」と指摘した。
京都市産業技術研究所の大藪泰氏は漆器や仏壇以外への利用拡大をテーマとした「漆の新しい展開と可能性」について講演した。この中で漆の改質について触れ、従来のナヤシ・クロメに代わる漆の新しい精製法として3本ロールミルによる精漆法を紹介。「ラッカーゼの活性を低下させることなく漆中の水系成分の分散を良好にし、粒子を細かくすることでラッカーゼとウルシオールの接触する確立をあげた。この結果、従来の漆に比べ低粘度、速乾性、高硬度、高光沢といった改質特性が得られた」と報告。社寺仏閣や一般建造物の内外装、また変わったところでは、婦人靴メーカーがミュールのヒール部分に採用した他、この漆膜が沸騰水に浸けても変色などが発生しにくいことから、自動食器洗浄機に対応できる学校給食用の椀にも用いられているという。更に漆塗り乗用車のフィールドテストが行われていることなども報告した。
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