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2008年06月10日

企業動向  製品:塗料

高遮熱性能と価格で差別化(建築) ノルウェー塗料メーカーと共同開発 サイペイントジャパン

ニッチ分野での塗料開発ベンチャー、サイペイントジャパン(本社・東京都新宿区、社長・杉村稔氏)は、ノルウェーの塗料メーカー・Sci‐Paint AS(オスロ市)と共同で、高機能遮熱塗料を開発したと発表した。他社品に比べ遮熱性能を高めかつ低価格を打ち出したことで優位性が得られるとし、工場、倉庫、住宅など建設分野の他、コンテナ、バス、鉄道など産業特需分野をターゲットに国内展開を始める。
今回、開発・販売するのは高機能遮熱塗料「スープラ」。アクリルシリコン樹脂をバインダーに粒径20~40μのシリカ中空バルーンなどで構成される。
最大の特長は「従来品の30%向上を図った」という遮熱特性。近赤外線領域で94.6%の反射率(白色)を持ち、可視光領域でも90%以上と全波長領域で高反射率を発揮するという。同社の実験データによると、真夏に70℃に達する屋上のコンクリート表面が30℃に抑えられ、室内温度も50℃から28℃に低減する効果を認めた。この結果、夏場の冷房などエネルギー効率が20%改善できるとしている。
ポイントは塗膜中への中空ビーズの均一な分散。一般的に中空ビーズタイプの遮熱塗料では、ビーズの比重が軽いため表層部に集中配向しやすく分散性に難がある。同社ではSci-Paint側が持つ超電解水を用いることで、ビーズ界面に電荷効果を付与、塗膜全体に高密度かつ均一に分散できる技術を確立した。
えてマイナスイオン効果、pH9.5のアルカリ性による強力な抗菌・防カビ性を持つことから建物の北面や内装でも効果を発揮する。北欧・ノルウェーのSci‐Paintでは同品を内装に向け展開、暖房エネルギーの効率化、抗菌、防カビなどに商品力があるとしている。
更に価格面でも材料設計単価980円/m2と割安感を持たせた。遮熱特性、価格面での優位性を前面に、工場や倉庫の屋根、住宅など建築分野に加え、内包物の品質劣化防止の観点からコンテナやコンクリートミキサーへの応用、使用エネルギー削減で保冷車やバス、鉄道車輌など産業特需に向けたアプローチも開始。市場展開では代理店制度による流通チャネルを構築する意向で、募集を行っていく。
なお、スープラは19ℓ(12㎏)ポリペール容器入りで、希望小売価格は47,000円/缶。塗布面積は標準膜厚0.2㎜で48m2。またDIY向けなど6サイズ(価格未定)も揃える。標準色は25色。施工は刷毛、ローラー、エアスプレー。
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