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2008年07月09日
売れ筋/ニューフェイス 隠れた公害"騒音"に解決策 ニットク「防音くんシリーズ」
同社は自動車関連の防音材ではトップメーカーのひとつ。全カーメーカーに供給している他、リエタグループと提携しグローバル供給体制を築いている。車はエンジン音などの防音対策が進んでおり、静かな車室内環境を実現しているが、同社が培った防音技術が寄与していることは言うまでもない。 同社の技術センターは防音研究のため各種音響を分析し、車1台レベルで騒音をチェックできる専用ブースまで導入され、車に関連する騒音への対策技術が練られている。
既に同社の防音技術は車から電気製品、新幹線などの車両での採用まで幅広い分野に浸透。いかに幅広いニーズがあるかを示している。 こうして蓄積されたノウハウを結集して開発されたのが「防音くん」。住居から建物に関わる騒音対策用として開発され、日常の空間の中にある潜在需要を開拓するのがテーマ。
昨年秋から本格展開をしているが、市場の反応は末端にいくほど良いことが判明。同社への問い合わせは生活者や施主、工場関係者などダイレクトなものが多い。最近の事例でいえば、工場の管理者から「工場屋根の雨音が騒音として近隣住民からクレームがあり対策をしたい」との連絡があり、即受注につながった。
しかし騒音ニーズは潜在化しているケースがほとんどだ。騒音を解消する手段が身近にないということもその要因。このため「防音くん」の拡販には認知度を高めることが必要になる。既存のルートである塗料流通での「防音くん」の反応は、差別化できる商材として勉強して開発を進めるケースと、手間ひまがかかるとして敬遠するケースに2極化。このため新しいルートの設定も検討中。 現在、防音くんシリーズには1)窓用2)室内吸音用3)流し台用4)床用5)配水管用6)鉄骨階段用7)天井吸音ボード用8)雨音対策用がラインアップ。戸建住宅から集合住宅までの騒音対策が可能だ。
防音くんはシート状のものからカーテン状のものまであり、適材適所で使い分けることができる。しかも施工もいたって簡単。シート状のものはカットして粘着させるだけ。 ニーズの見込まれる鉄骨階段用は寸法200mm×300mm×厚み3mmの4枚シートがセットになっており、市販のクロロプレンゴム系接着剤で段板部に貼り付けるだけでOK。蹴り込み部にも貼ると防音効果は倍増する。 防音効果レベルは実験データだが、3‐3.6dBA低減することが確認されており、このレベルは生活の中で騒音が低くなったことを実感できるので「効果を体感できる性能」(担当者)と自信を示す。
同社としては「防音くん」単体のみの展開の他、同社の建築用塗料である屋根・防水・壁・床との組み合わせとして、遮熱・断熱・防水・防音を複合化した機能システムとしての展開を図っていく。「五感に訴えるニットクブランドのフラッグシップにしたい」と意欲を見せている。
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