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2008年07月09日

行政・団体

自動車用ばねへ粉体塗装適用 粉体塗装技術セミナー

粉体塗装研究会は10日、きゅりあん(東京都品川区)で2008年第3回研究会セミナーを開催した。会場は満席の60名ほどが参加した。
久保田廣氏(元米国IECO社長)による粉体に関する世界の最新情報及び特許速報に続いて、「自動車部品における粉体塗装の適用について」をテーマに日本発条の丹後公一氏と日本ペイントの広本敬一氏が解説した。
広本氏は粉体塗料の自動車部品への適用例を挙げた。懸架用コイルばねにはエポキシ樹脂系、アルミホイールにはアクリル樹脂系やハイブリッド(エポポリ)樹脂系、ワイパーブレードにはポリエステル樹脂系、オイルフィルターにはエポキシ樹脂系が適用されており、屋内外といった条件や耐食性、耐候性など求められる性能に合わせて最適な樹脂が選定されている。
丹後氏は自動車懸架用コイルばねの粉体塗装について解説した。同氏は「自動車用のばねは軽量化及び高応力化が求められており、腐食環境やチッピングダメージからの保護という役割として塗装は重要」と述べた。
同社では前処理プラス粉体塗装の仕様を組み、塗装は静電塗装で行っている。ばねは螺旋形状のためばねの外側と内側に膜厚の差がでやすい。更にばねの巻き径が部位によって異なり、レシプロガンとばねの距離が不均一になってしまう。そのため、「均一な膜厚となるように塗料や塗装の面から技術の向上が期待される」と広本氏。
また、ばねの製造工程で重要となるばねの圧縮残留応力が高温になると開放してしまうため、より低温で焼付可能な塗料の開発が期待されている。
その後に、アルケマの宮保淳氏が、植物由来ポリアミド11粉体塗料「リルサンファインパウダーの特長と用途展開」について解説した。同氏は「最近、植物由来樹脂として注目されている。塗装は流動浸漬、静電塗装、ホットスプレー、ミニコートとすべてに対応している」と説明し、その他に防食性、耐磨耗性、耐衝撃性など優れた特長を有していると述べた。


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