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2008年07月09日
粉体硬化塗膜の耐候性試験に着手 環境と塗装品質の両立へ DNT環境セミナー
大日本塗料は5月28日、建設交流会館にて「環境と塗料についての2008年セミナー」を開催した。当日は塗装業者、設計関係など120名が参加した。
基調講演にはものつくり大学教授・近藤照夫氏(工学博士)が「環境保全と健康安全への配慮」をテーマに講演。公共建築(及び改修)工事標準仕様書の一般共通事項に1)グリーン購入法に準じる環境負荷を低減できる材料の選定2)揮発性有機化合物の放散による健康への影響の配慮3)工事に使用する材料はアスベストを含有しないとの3項目が盛り込まれていることに触れた上で、同氏は「2)は屋外使用の材料までVOC規制を拡張させていると解釈される表現になっている。すべての建築材料に対して当該規定を要求されるのは誤解を招く懸念がある」と正しい理解を求めた。
更に現在、同氏が委員長を務める日本建築仕上学会・焼付け塗装環境保全研究委員会では、環境に配慮した塗装仕様に関する研究開発として、1)6価クロムを含まない非クロメート系薬剤を用いた化成処理の適用可能性2)溶剤形塗料を用いない粉体や水系など非溶剤形塗料の適用性の研究に着手していると説明。非クロメート系化成処理の実験的評価については既に公表しているが、粉体塗料に対する実験結果については、日本建築学会2008年大会で報告する予定にしている。同氏は「建築外装として最も重要な要求性能である耐久性が不十分な材料を安直に採用するのは避けなければならない」と指摘。「海外生産の粉体塗料の中には、現状日本で汎用されている熱可塑形及び常温乾燥形ふっ素樹脂塗料と比べて、明らかに耐候性が落ちる品種も見受けられる」と述べた。
その後、大日本塗料は「水性塗料・遮熱塗料の展開」「環境負荷低減とライフサイクルコスト」について講演を行った。同社は構造物用塗料の環境負荷低減形塗装仕様として、1)高性能速乾形下塗を適用した超低VOCシリコン変性エポキシ塗料システム2)弱溶剤厚膜形ふっ素塗料システム3)水系ポリウレタン塗料システムを紹介。また塗膜診断・塗替仕様選定システム「FS3システム」、鋼構造物向け新規塗替用ジンクリッチペイント「ゼッタールWS」も紹介するなど、社会資本の維持管理に求められる省力化、省工程化に対する取り組みを説明した。
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