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2008年09月29日
インド、汎用事業を本格展開 日ペ チェンナイに生産拠点
日本ペイントは数年前からインド南部4州を対象に事業化のためのFSを続け、現地に適合した汎用塗料のビジネスモデルを探索してきた。日本製品に対する信頼は厚く、"NIPPON"ブランドに対する評価も高いことから、チェンナイ近郊での生産拠点作りに着手した。
工場は11-12月に竣工を予定。主な生産品目は建築用を中心に、汎用塗料全般をカバー。「現地には、Asian Paints、ICIなどの競合メーカーが存在するので、品質で勝負できるグレードを品揃えしていきたい」(松浦社長)と"プレミアム"での戦いに持ち込みたい意向。
FSの結果からは、インドにおける日本品質への信頼性が予想以上に高いことから、チェンナイ工場での現地生産においても、品質維持に最大限留意していくことを基本方針としている。
「中・安価品への安易な進出は、ブランドイメージの破壊につながりかねない」(同)と慎重。
汎用事業の成否は販売代理ネットワークの構築にある。既に南部4州で代理店のベースづくりが完成。形態は専売店と併売店の二本立て。専売店は「カラモニー」の形態を基本に店づくりがなされ、開放的で明るいペイントショップとなっている。
代理店のモラルは非常に高く、ペイントビジネスの将来性に期待するところが大きい。日本の大手が参入したことへの歓迎ムードがあり、むしろ日本ペイント側の動きが遅いとの声が出たほど。こうした過熱した状況の背景にはインドにおける塗料需要の成長がある。経済発展で中流層が厚みを増し、住宅をはじめ建築の新設ニーズが続き、乗用車の購買意欲も高まっているためだ。長期的には中国に並ぶ塗料の巨大市場になると見られている。
来年以降は工場の稼働からインド市場での展開が更に加速される。次のエリアとして新たに2州をカバーし、南西部6州に販路を拡大する予定。「ムンバイを中核とした商圏に"NIPPON"ブランドを浸透させたい」(同)との展望を持つ。今年度の売上規模は約20億円だが、中期計画の目標では数倍のアップを目指す。
一方、工業用に関しては、西部の工業都市であるプネでコイル用の生産を開始している。自動車用については、当面は既にインドに進出している日本ビー・ケミカルの生産拠点の活用を図りつつ、デリー地区に本格工場の立ち上げを計画している。
海外拠点の発展形を展開
日本ペイントはアジア・ダントツNo.1塗料メーカーを指向しているが、その一環として既存のアジア拠点の発展形の推進に着手した。
その第1弾がシンガポールを基点としたオーストラリアのホームセンター最大手、バニングス社への"NIPPON"ブランドの供給。オーストラリアでは塗料の販売チャンネルとしてホームセンタールートが柱であるため、OEMブランドではなく自社ブランドでの供給には、今後チャンスが拡大する可能性がある。「汎用事業のグローバル化の鍵はブランド信頼性の構築。その意味で生活者に"NIPPON"ブランドが浸透し、それを足がかりとした次の展開が見えてくることに期待している」(松浦社長)。
第2弾としてはマレーシア拠点を基点としたパキスタンへの進出。将来的には、中東地域をカバーする方策も具体化していく。松浦社長が「第2の創生期」と位置づけるこれらの拡大策は、グローバル展開の次元が拠点づくりから拠点間ネットワークの活用によるブランド競争の時代に入ったことを反映している。
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