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2009年01月06日

マーケット:海外

CHINA COAT2008及び現地企業見学ツアー 中国景気減退も粉体マーケットは需要増

日本パウダーコーティング協同組合とコーティングメディアは11月26-29日の4日間、「CHINA COAT2008及び現地企業見学ツアー」を開催した。広州市で開催されたCHINA COAT2008を視察した他、粉体塗装ライン及び粉体塗料工場を見学した。

粉体回収で使用率97% 盈特金属製品有限公司

同社は広州市に隣接する佛山市に所在する。中国第2位の家電メーカーである美的(Midea)の協力工場として、クーラー室外機などを素材加工から板金、塗装、組み立てまでの一貫生産で行っている。塗装は粉体塗装を行っており、3ライン体制で展開している。
見学した粉体塗装ラインは3年前に新設したラインで全長は530m。23名が作業を行う。以前は2シフト体制(1シフト:8時間)を敷いていたが、景気後退により受注も減少しており、「稼働率は30%ダウン」(担当者)のため現在では1シフト体制で進めている。


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盈特金属製品外観
 

前処理は亜鉛メッキ鋼板素材にリン酸亜鉛被膜処理を施す。粉体塗装ブースはノードソン社のサイクロンブースを使用。片側2レシプロ5ガンを対面に設置(計4レシプロ20ガン)し、補正はハンドガンで2名が行っている。ラインスピードは6.0m/minと速く、ガンの吐出量は120g/minに設定している。ワークの膜厚は65-70μm。


このラインでは白など同色系3色の色替えを行っており、粉体塗料は回収、再利用している。色替え時間は4人で30分ほど。塗料使用効率は、ノードソン担当者によると95%の利用が可能(同色であれば99.5%)とのことだが、同社では塗料粒径などの影響から97%にも達している。使用している粉体塗料はポリエステル樹脂系で硬化剤はプリミドタイプ。また、焼付時間は180℃×20分の設定となっている。


また、同社では4つ目となる新ラインを新設中。新ラインの塗装ブースは同じくノードソン製で、カートリッジタイプを採用した。バグフィルターで塗料を回収する方式で「使用効率は99.5%」(ノードソン担当者)となる。
新設ラインは2つの塗装ブースを直列に並べ、色替え時にブースを移動させる。ブース清掃中にはもう一方の塗装ブースを使用することでラインを止めずに済むメリットがある。また、ブース素材にはプラスチックを使用しているため塗料の鮮明度が向上する。


中国においても環境配慮の方向性は強まっており、同社でも廃水は薬品で中和させてから専門業者に回収させている他、前処理薬剤の開発などにも取り組んでいる。

5,000トン生産、建材向けメイン 佛山立邦聖連達粉末塗料有限公司

同社は日本ペイントの粉体塗料合弁会社。佛山工場として粉体塗料の開発、設計、製造、販売、アフターサービスを行っている。設立は2004年5月。従業員は200名弱。日本ペイントは中国に5つの工場を持ち、そのうち粉体工場は同社を含め3工場ある。3工場の生産能力4万トン/年あり、現在の生産量は約2万トン。売上は6.5億元。同社では5,000トンを生産しており、売上高は1.4億元となっている。


アルミ建材向けをメインに、IT、自動車、家庭用品、家具、下水管などに向け販売している他、コイルコート用としても提案するなど需要拡大を図っている。中国国内だけでなくアメリカやヨーロッパ、アフリカなどにも輸出している。
粉体塗料はエポキシ/ポリエステル系、ウレタン系の他、機能性塗料として抗菌性、耐熱性、薄膜タイプ、低温焼付タイプ、耐すり傷性などユーザーニーズに対応した製品を揃える。更に今年からはフッ素粉体の開発にも取り組んでおり、製品ラインアップの充実を図っている。


佛山工場では21の製造ラインを有し、そのうちの4ラインは小口対応専用ラインとなっており、1ケースからでも対応している。また、ラボとして6つの小規模なラインを有する他、品質管理施設などを完備。光沢や膜厚など物性チェックを行い良質な製品の開発につなげている。
製造している粉体塗料の樹脂系は屋内用のエポキシ/ポリエステルのハイブリッドが半分以上を占める。また、屋外用(ポリエステル系)では90%がTGIC硬化系、10%がHAA(プリミド)硬化系となっている。「中国国内でプリミド系の価格はかなり下がってきており、TGIC系からの切り替えが進んでいくことが予想される」(副総経理粉体事業部の柏原章雄氏)。


また、需要動向について柏原氏は「先進国での伸びは停滞、減少しており期待はできないが、中国市場では国内需要及び輸出で今後も成長が期待できる。日本と違いアルミ建材で粉体塗装が採用される背景として、中国ではヨーロッパの影響を多く受けるという側面がある」との見方を示す。


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佛山立邦聖連達粉末塗料ラボ製造ライン
    


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