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2009年01月05日

企業動向

遮熱塗料、総合評価でトップに ミラクール 90%以上の日射反射率

ヒートアイランド化は都市部で深刻化している。東京、大阪、名古屋など6都市の平均気温は2-3℃上昇、これは地球全体の温暖化の平均0.6℃を大きく上回っており、ヒートアイランド対策が広がりを見せてきた。対策としては遮熱塗料の他、屋上緑化、保水性舗装などが検討されているが、ここ数年遮熱塗料のパフォーマンス性が最も高いとの認知が広がりつつある。この分野には数十社の参入メーカーがあるが、パイオニアでもあり遮熱性能トップに位置付けられているのが「ミラクール」。日射反射率90%を超えるレベルがあり、メーカー間の遮熱性能競争のトップランナーとなっている。

ヒートアイランドの原因としては1)人口排熱の増加(空調、電気機器、燃焼機器、自動車など)2)地表面の人工化(緑地、水面の減少と建築物・舗装面の増大)が指摘されている。都市形態からライフスタイルの在り方を含めさまざまな対策が検討されているが、幅広い適用性があることと対費用効果の面から遮熱塗料がクローズアップしてきた。
ヒートアイランド現象のメカニズムは、建物の屋根や舗装面に日射があたり、太陽エネルギーによって素材表面温度を上昇させる。屋根などの素材は日射反射率が低いため、対流顕熱、長波放射及び伝導熱が大きく、それがヒートアイランドや熱帯夜日数の増加を引き起こすとされている。


遮熱塗料は別名「高反射率塗料」と称されるように、対流顕熱や長波放射の低減に効果があることが実証されている。伝導熱に関しても下向きの熱流を減少させることができる。更に屋根・屋上の空調設備のある建物の冷房負荷を低減させ、人工排熱の削減につながることも分かっている。
ヒートアイランド対策の先進地区である東京都環境局が策定したガイドラインでは、オフィス・商業用建物のみならず、工場・倉庫、集合住宅並びに戸建住宅までの総合対策を骨格とし、屋上の高反射率化と建物周辺の緑化の必要性を訴えている。


「ミラクール」が遮熱塗料のトップランナーとなっている背景には、開発・上市から15年の実績と技術優位性の評価がある。のべ施工実績は300万m2超となっており、出荷金額ベースでも毎年2ケタ成長を続け、屋上遮熱から舗装分野に加え、最近では遮熱の間接効果から成田空港の誘導路に採用。航空機の車輪のわだち沈下防止対策のための誘導路約2,000m2で導入された。こうした波及的な分野への拡大が進んでいる。

ミラクールの遮熱性能が実証され、注目されたのは塗料メーカー5社(グループ)が参加し、東京都環境局が実施した屋上塗装実験。5社のうちトップの高反射レベルを示し、シミュレーション及び実測結果から約15-40%の冷房負荷削減を達成。
また遮熱性舗装は平成14年から一般道路への適用が始まり、この分野でも「ミラクール」が先頭を走っている。ライバルである他メーカーの性能に比べ優位性を誇る。公開テストデータによると2番手メーカーと比べて路面下1cmの温度でミラクールは50.9℃と2ポイント以上の差をつけている。


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ミラクールの用途拡大につれ、低臭性への要求が高まり、これに対応した水性タイプの開発・上市が加速。技術面では低臭化競争、水性化技術に競争の重点が移行。日射反射率は理論的に100%にすることもできるが、現実的に90%台が限界で、このレベルはほぼ達成できているという。
ミラクールのブランド力が認知されたことを受け、次は販売体制の強化がテーマ。現在全国にある販売代理店を組織化し、来年をめどに「ミラクール会」(仮称)を立ち上げる。情報交換を密にして連携した拡販力を高める狙い。


遮熱塗料は今年9月、JIS K5602「塗膜の日射反射率の求め方」が制定され、試験方法が標準化された。次のステップであるJIS化についてはドラフトができあがっており、実現が近づいている。
遮熱塗料市場は出荷ベースで約3,000トンほどだが、毎年20-30%の高い伸長率を示し、数年後は1万トンの大台に乗りコーティングカテゴリーとしての地位を固めることが確実視されている。また遮熱塗料の社会貢献から、塗料産業全体のイメージ向上につながるとの見方が強まってきた。参入メーカーの技術開発が激化している。


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皇居前広場で「ミラクール」全面採用


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