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2009年01月05日

企業動向  製品:原材料

ポリケトン樹脂、需要拡大に期待 フィルム、コーティング事業を本格化 ビクトレックス

ポリケトン樹脂専門メーカーの英・ビクトレックスは量産開始から30年が経過したことを受け、11月26日東京で記者会見を行った。グローバル展開を加速する中、リチャード・オカップニャック社長(写真)は「当社はポリケトン樹脂の原料製造から製品化に至る世界唯一の一貫生産体制を構築している企業である」とコメント。専業メーカーの強みを生かし、日本市場においては自動車分野を軸にコーティング、フィルム分野での需要拡大を強化していく意向を示した。


同社が開発したPEEK樹脂は、超耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性に優れる他、射出成形、押出成形、圧縮成形と加工性に優れるのが特徴。これまで航空宇宙関係、自動車、電子材料、医療、半導体などに対し、軽量化、コストダウン、高品質化に寄与するとして、既存素材からの代替技術として注目を集めている。
世界的な需要拡大を見込む中で同社は先行投資を積極化しており、最近では同社PEEK製フィルムラインとしては世界最大の工場を設立。その結果、30年あまりで生産能力は4倍強の4,250トン/年に向上した。また英国本社に150万ポンドを投資しVATC(Victrex Applied Technology Centre)、上海にAITC(Asia Innovation and Technology Centre)を設置するなど、顧客サポート体制の強化も進めている。現在、世界30カ国に販売体制を抱えるなどグローバルサプライチェーンを構築したことも強みとしていく考え。


その一方で、2006年には粉体、ディスパージョンで供給可能なコーティング材「VICOTE(ヴァイコート) Coatings」を開発。PEEK樹脂の耐熱性を継承しながら、耐引っかき性、耐摩耗性、強度、耐久性に優れた特性を持つ製品として、「既存表面処理に対して高付加価値化を提案していきたい」(ビクトレックスジャパン・津川寿取締役)と需要拡大に期待する。
国内市場においては、自動車用途への展開を見据えながら、電機電子分野、半導体分野、エネルギー分野への採用拡大も視野に入れていくとしている。



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