ニュース
2009年06月17日
2009年3月期決算 大手5社決算、計449億円の減収 秋口以降の輸出ユーザーの減産響く
金融危機が実体経済を直撃した下期の落ち込み幅は大きく、関西ペイントの上半期の売上高は1,340.0億円に対し下期は959.8億円とその差は380.2億円になる。営業利益で見ると上期が105.7億円に対し下期は28.5億円。そのほとんどが自動車生産の悪化をストレートに反映した結果だ。この傾向は日本ペイントも同様で、日本ペイントの上期の売上高は1299.4億円に対し下期は1096.8億円でその差は202.7億円。営業利益では上期が50.7億円に対し下期は20.1億円の赤字となった。
また2010年3月期の業績予想では第2四半期までの前半を厳しく予想しており、後半に期待する格好。自動車関連及び輸出産業は大きな期待は望むべくもなく、内需の汎用分野は重防食関連が順調に推移するものの、個人消費の減退及び雇用不安などから需要は厳しいというのが体勢だ。大日本塗料は選択と集中を一層進め経常赤字からの脱却を目指す。エスケー化研は増収増益と強気の姿勢。関西ペイント、中国塗料は減収減益を予想する。日本ペイントは前半赤字、後半大幅増益を見込む。
関西ペイントの売上高は自動車塗料大幅減に加え為替変動による為替換算差額から前期比10.4%減の2,299億8,800万円となった。営業利益は43.5%減の134億2,300万円。経常利益は44.3%減の145億6,100万円。当期純利益は海外の税制改正などから21.6%減の107億8,600億円。売上高営業利益率は5.8%。1株当たりの配当金は第2四半期6円、期末4円の年間10円。
なお2010年3月期の連結予想は売上高2,080億円、営業利益90億円、経常利益100億円、当期純利益50億円。
日本ペイントの売上高は自動車用塗料の170.5億円の減少で前期比7.6%減の2,396億1,600億円となった。営業利益が69.1%減の30億6,100万円。経常利益は67.7%減の36億5,400万円。当期純利益は73.1%減の18億200万円。特別利益として欧州の持分法適用関連会社の株式売却益25.7億円を計上。売上高営業利益率は1.3%。1株当たり配当金は第2四半期4円、期末2円の年間6円。
なお2010年3月期の連結業績予想は売上高2,120億円、営業利益54億円、経常利益69億円、当期純利益34億円。
中国塗料は新造船向けが堅調に推移したものの、工業用、コンテナ用塗料が減少して売上高は1.1%減の1,036億2,200万円となった。営業利益は3.7%増の84億2,900万円。経常利益は6.1%増の78億9,900万円。当期純利益は1.7%減の50億3,100万円。売上高営業利益率は8.1%。1株当たり配当金は第2四半期6円、期末7円の年間13円。
2010年3月期の連結業績は売上高940億円、営業利益80億円、経常利益75億円、当期純利益48億円の減収減益を予想する。
大日本塗料の売上高は、照明機器事業の大幅減少があったもののタイDNTペイント及びダイア蛍光が連結対象子会社に加わったことで0.1%増の802億7,200万円となった。営業利益は前期と比べ42億3,800万円減少し19億4,900万円の損失、経常利益は47億700万円減少し、28億100万円の損失となった。なお固定資産の売却など3億9,900万円を特別利益に、固定資産圧縮損など4億7,200万円を特別損失に計上した結果、当期純利益は42億700万円減少し、34億3,700万円の純損失。
「ジェットインキの減産、照明機器事業の減収及び新システム立ち上げの必要経費(約15億円)が大きく収益を圧迫した。危機感とスピードを持って対応していく。経費では販管費の見直しと海外を含めた関連会社の統廃合を進める」意向だ。
なお2010年3月期の連結業績予想は売上高750億円、営業利益15億円、経常利益10億円、当期純利益4億円。
エスケー化研の売上高は新建築仕上材及び耐火断熱分野の伸長により4.0%増の624億8,000万円となった。営業利益は8.1%減の58億7,500万円、経常利益は6.1%減の59億4,000万円、当期純利益は8.4%減の35億円の増収減益であった。売上営業利益率は9.4%。1株当たり配当金は期末40円。
なお2010年3月期の業績は売上高665億円、営業利益66億5,000万円、経常利益68億5,000万円、当期純利益41億円の増収増益を見込む。
世界不況からの回復の道筋が不透明な中にあって、メーカーの共通テーマは固定費の圧縮。生産調整を含め在庫の削減やコストカットはこれからが正念場だ。
★★★★★ニュースランキング
※1日一回データルームページで集計結果が更新されます。