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2009年07月10日
中国・上海、開発製造拠点を新設 オリジン電気 塗料事業に集中強化
オリジン電気の09年3月期決算は売上高は前期比9.5%落ち込み349億3,300万円となったが、売上高減少に伴う売上総利益の減少をカバーできず、営業利益は52.6%減の16億3,000万円、経営利益は48.4%減の16億2,300万円。加えて急激な為替変動や株価下落、繰延税金資産の回収可能性を見直したことなどから、当期純損失は11億2,600万円となった。
世界同時不況を背景に、中期3年経営計画「リメイク600、オリジンを変える」の最終年度の今年度は、この計画をたな上げし、「構造改革、そして飛躍へ」を掲げスタート。具体策として、国内子会社の統合、海外支店の整理・移転、組織見直しなどを実施していく。また緊急対策としてコスト削減や各事業での選択と集中、将来への布石などを打ち、「強い企業体質にしたい」(柏木社長)との意思を示す。
収益悪化の要因として、同社は1)繰延税金資産の一部取崩しによる親会社の赤字幅が拡大2)利益を牽引してきた中国子会社2社の利益幅が減少3)為替換算レート(人民元)が前年同期比14.7%マイナスを挙げる。特に第4四半期において売上高が急激に落ち込んだためとしている。
2010年3月期連結業績は売上高300億円、営業利益3億円、経常利益4億円、3億円の欠損を見込む。
同社はエレクトロニクス、メカトロニクス、ケミトロニクス(塗料事業)の3事業部門が柱。各事業部の09年3月期売上高はエレクトロニクス136億300万円、メカトロニクス70億7,100万円、ケミトロニクス142億5,800万円で、08年3月期から塗料事業がエレクトロニクス部門の売上を上回り、主力事業トップとなった。
過去3期の塗料事業売上高は127億4,300万円(07年)、159億7,500万円(08年)と伸びてきたが、09年で142億5,800万円とダウン。「上期は国内外ともに堅調に推移し、売上計画を達成。下期は10月にかげりが出て、11月からはころげ落ちる状況になり、収益面では為替変動の影響が大きく出た」(藤澤実氏)。
塗料事業の海外拠点売上は29億3,600万円(07年)、70億3,100万円(08年)、68億2,000万円(09年)と推移。これに対し国内拠点売上は98億700万円(07年)、89億4,400万円(08年)、74億3,800万円(09年)と減少傾向が顕著となっている。このため「国内あっての海外展開」との基本から、国内市場の新分野開拓と環境対応塗料の拡販に注力していく方針。
10年3月期の塗料売上高は前年期99.8%水準の148億2,000万円を予定。
環境対応塗料としては、自動車内装のグローブBOXやセンターコンソールなどに「エコネットPP-100D」「エコネットEY」などが大手メーカーに採用、ヒーターコントロール周辺部品には「エコネットEY」の採用がハイブリッドカーで本格採用され、実績が出ている。
また、弱電製品が携帯電話並みの高意匠性を求めるニーズにいち早く対応し、独自のカラープレゼンテーションを展開した成果に手応えを見せる。
昨年上市した蒸着用塗料「UVコートVP」シリーズは急速に伸長し、今年度は「一気に拡大していきたい」と商品力パワーがある。
その一方で塗料事業のグローバル戦略の一環として、中国・上海に新工場(上海欧利生東邦塗料有限公司)の建設に着手した。認可の遅れから予定がタイトなり、ハイスピードで3月に建設に着手、10月の竣工、12月からの稼働を目指す。中国の拠点は天津、東莞に次ぎ3拠点目。規模は天津工場に匹敵する大型プラントとなる。敷地面積は2万6,000m2、延床面積は9,300m2で、天津拠点と同じく技術と製造の一体工場。
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