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2009年07月01日
現場に即したVOC削減事例発表 工業塗装高度化協議会・セミナー
工業塗装高度化協議会主催のVOC対策セミナー「ECOでコスト削減!」が6月18日、日本ペイント・東京センタービルで開催された。
工業塗装高度化協議会は2007年4月に日本工業塗装協同組合連合会と日本塗装機械工業会の共同で環境問題への対応をメインに協力していく方向で設立。以来約2年にわたってVOC対策に焦点を絞り取り組んできた。今回のセミナーはその成果を発表したもの。
第一塗装工業の広瀬建蔵氏による「塗装機器の洗浄方法の見直しによる溶剤使用量の削減」は、同社の年間購入量89缶に及ぶ洗浄用シンナー使用の見直しに当たり、「従来はガンの洗浄後、水洗ブースに洗浄シンナーを捨てていた。これを改め、ペイントタンクに洗浄用シンナーを入れ、回収容器を用意し、ガン先を洗い、そして逆洗させて回収容器に戻す。これを繰り返すことでVOCの低減を可能にした」という。1回の洗浄に280gのシンナーを使い、コストで61円になることを現場に意識させることが重要と述べた。
更に塗料ホースの見直しは長さ、種類を変えることによって大きな成果に結びつくことが分かった。「ウレタンホース通常5mの洗浄に280gを要したものを、4mにすることで250gに低減。素材をウレタンからテフロンに変えることで280gが129gに、コスト61円から28円に大幅なコストダウンになる。またホースの径を一回り細くするとともにウレタンからテフロンにすることで使用量が280gから61gと画期的に削減できることが分かった」と報告。
また久保井塗装工業の窪井要氏は「各種環境対応塗料の効果的な塗装方法」のテーマで事例紹介した。
2005年に初めて海外の水性塗料を用いてインパネへの試作塗装を行った。「そのときの塗料はN.V.38.78、粘度2000-2500cpcというもので、全く塗装といった感じではなかった。その後、水性2液ウレタン塗料を使い(HVLPタイプの口径1.3mm、吐出圧0.2Mpa、要求膜厚15-20μm)残留VOCの確認テストを行うなどユーザーもVOC削減に寄与することが分かり、昨年から今年にかけて作業性の確認テスト行っている」とコメントする。
「水性塗料を使用するメリットとして排気ダクトにおけるVOC濃度を調べると、溶剤塗料が325ppmcに対し水性塗料は10ppmcと画期的な数字を得ている。更にVOC量では溶剤塗料が26400に対し水性は1400といかに水性塗料がVOC対策に効果があるかが一目瞭然」と述べ、一般工業塗装においての水性塗装の可能性を示した。
その他、オーウエル・小林弘氏による「塗装方法、塗り方を工夫してVOCを削減する」、東和酵素・内山貴識氏の「塗装ラインでの画期的なコスト削減方法」のテーマで講演が行われた。
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