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2009年09月25日
ケーススタディ:塗料販売の現場から 省エネ塗装でうまく仕上げるコツ 吉村塗料店(福岡) 西福岡営業所 取締役所長 柴田三善氏
〇材料について
よくあることですが、屋根、外壁の塗装などで、「あと1-2㎏足りなくなった」とのTELがありますが、この場合大至急であることが多いと思います。「足場が解体される」「工期がない」など・・・・・・。
私たち販売店はなるべく即応すべく走り回って、店頭に在庫がない場合は商品によってはメーカーの事務所や工場へ引き取りに行くケースもあります。場合によっては福岡にない製品もあり、翌日、翌々日に手元に来る場合もあります。そのため現場を半日、1日とストップさせることとなります。そうなるとアウトですね。
こんなことにならないための省エネ塗装!!
まずは現場で使用缶数をあらかじめ計算しておき5割以上の缶数をいれておき、1度シャブめに全体を塗ってみる。それから2度目に㎡数に合わせて仕上げてしまうようにする。(手直し分は必ず取っておく)
ピンコロでの施工は、ピンホールも出やすくなりますし、そこから雨水の浸入によるフクレの原因になります。第一にツヤムラやパターンムラ、仕上がりムラが見えやすくなります。微弾性フィラーもあまりパターンムラがあると上塗りの吸い込みムラやツヤムラが出やすくなります。
100の材料を1回塗りで行うのと、80の材料を2回塗りで仕上げるのは、どちらがきれいに見えるかです。(実際に微弾性フィラーを1回塗りできれいなパターンをつけようとすると約1.2㎏/m2程度かかりますが、2回に分けると約0.3㎏/m2と約0.7㎏/m2程度でおさまります)。逆に塗装後のピンホールとなったり、そこから水が廻ってフクレが出たり......。ピンコロ塗装は百害あって一利なし、塗料も多く必要となります。
〇ローラーについて
ローラーも同じですよ。スモール7インチ、9インチと大きいほうが速いかも知れませんが、外壁は完全なフラットなわけではありませんので、お客様が思っているより余分に材料が塗ってあると思います。いわゆる壁には緩やかな凹凸が存在するため、大きいローラーで塗装すれば、凹部分に材料が溜まってしまうということです。
逆に4インチ、6インチの方が壁面に沿ってローラーが転がるため、材料を均一に塗装することができ、その分均一な仕上がりになるのです。7インチ、9インチでムラを切っているように見えて、余分な材料を塗装していることになります。
最近では4インチ、2インチの超ミニローラーがよく売れておりますよ。
〇施工単価について
材料の色について、塗料は色によって単価が変わります。一般的に濃色や有機色は割高となります。また、鮮やかな色は下に白をキッチリ入れないと色のとまりが悪い場合があります。これを淡彩単価と同じ施工単価で請けておりませんか?
ある住宅会社には私が事前にこの色は割高ですよと見本を出すときから書いて出しておりますので、お客様からカラーに対するオプションとして平米単価をアップしてもらっているのです。これがすべてではないでしょうが、少なくとも色も確認することなく施工となる前に色の確認を行い、割高になるものであれば元請への交渉をしてみるのも重要ではないでしょうか?
また、材料手配の際に現場の実測を行うことがありますが、そこに思わぬ落とし穴がありました。ある住宅会社では、ベランダ面の数量が全く入ってこなかったり、役所現場でも20%程度数量が少ないということがありました。この少ない平米数が施工面積になるため、必然的に材料が計算数量では足りないはずです。ただし、実測なしでのこの状況であれば、材料が足りない=材料がおかしいということになります。実際に足りないのは、明細の施工平米数自体なんです。これでは省エネではなく、省単価塗装になってしまいます。仕事を請け負う前に図面や建物からの実測も重要ではないでしょうか?
逆に施工面積に対しての材料計算数量より大幅に少なくなる場合も問題です。上記面積の違いや塗り替えでは下地の違いによって前後すると思いますが、特に役所物件ではあらかじめ施工面積に対する使用缶数が決められておりますので、その分の材料を使用するような施工が必要となります。ただし、逆にその缶数でおさめてしまえばいいということにもなりますが。いずれにせよ数量以下の施工は省エネ塗装ではなく、手抜き工事となりうるということです。
現在はメーカーから出荷証明等の書類も厳しく、またユーザー(施主)からの投書によってすぐに通達が入る場合もあることを念頭において頂きたいと思っております。
また、現場での見本板のご発注につきましても、先方から送られてくるFAXをそのまま販売店に送って見本が出来たら届けるようご依頼を頂くこともありますが、私の方ではメーカーよりまたは自社で作成した見本板につきましては、次のようなスタンプを作って押しております。
「高価原色が入るので〇倍高くなります」
「色がさめやすく色とまりが悪くなります」
「立地条件等で色が異なって見える時もあります」。
色見本は施工店さんが直接工務店や設計の方に手渡しをしてこの色だから下塗りも必要となり、3-5工程もかかるという話をして、単価交渉ができるはずです。工期の確認にもなり、より省エネ塗装となるのではないでしょうか?(寄稿)
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