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2009年10月02日

行政・団体

アスベスト問題の現状と対策 建築仕上環境フォーラム

日本建築仕上学会は9月10日、明治大学駿河台キャンパスで第6回建築仕上環境フォーラムを開催した。今回はアスベストをテーマに対策の方向性や課題などを解説した。
ベターリビングの遊佐秀逸氏は「飛散防止処理工事の第三者認証」をテーマに講演。同氏は日本とアメリカにおける吹付アスベストに対する必要措置の考え方の違いについて、「日本では既存建物でもアスベスト除去が最善と言われているが、アメリカでは解体直前の除去が基本でそれまでは監視の姿勢」と紹介した。
その理由について「除去ではかえってアスベスト濃度を増加させたり、作業者に新たな疾病を生じさせる恐れがあるため」と指摘した。


芝浦工業大学の本橋健司氏は「国土交通省でのアスベスト対策」を紹介した。国交省では2009年度から「住宅・建築物安全ストック形成事業」を創設し、既存建物への安全性確保を進めている。その事業では、吹付建材についてアスベストの含有の有無を調べるための費用として、1棟につき原則25万円を限度とした定額補助が予算化されている。
また、吹付アスベスト以外のアスベスト含有建材については、「社会資本整備審議会建築分科会(平成17年12月設置)において、アスベスト繊維の飛散性などに関して十分な知見がなく、今後も調査研究を行うことが必要とされている」と述べた。


フォーラムではその他に「アスベスト分析の標準化と信頼性」「アスベスト廃棄物の無害化処理技術」「厚生労働省・環境省におけるアスベスト対策」について講演が行われた。講演後には講師によるパネルディスカッションが実施され対策の方向性などについて意見が交わされた。


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