Last Updated: 2010年8月 1日 01:32  RSS 2.0
キーワードを入力してサイト内のニュースを検索できます。

ニュース

2009年12月04日

マーケット:国内  企業動向

プラグインHVや電気自動車勢揃い 東京モーターショー2009&2009年東京国際自動車会議

国内最大の自動車の祭典である東京モーターショー2009が10月23日から11月4日までの13日間、千葉の幕張メッセで開催された。自動車産業は昨年からの世界同時不況に見舞われ、厳しい環境下にさらされている。その影響から今回の出展企業数は109社と前回の241社から半減。海外自動車メーカーは3社(前回26社)のみとなった。そんな中、各自動車メーカーは環境技術に傾注、会場ではハイブリッド(HV)や電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHV)、燃料電池自動車などの出展が目立ち、新たなモビリティスタイルを提案していた。

トヨタはPHVやEVなどのコンセプトカー4車種などを出展した。同社ではPHVを普及に最適なエコカーと位置付けており、今回は「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」を日本初出展。駆動用バッテリーとしては初めてリチウムイオン電池を搭載し、家庭用電源などからの外部充電を可能とした。3代目プリウスをベースにしており、燃費性能は55km/ℓ。
世界初披露となったのがEVの「FT-EVII」。iQよりコンパクトなボディに4名の乗車が可能で、最高速度は時速100kmとしフル充電で90km以上の走行力を確保。都市生活において使い勝手の良い近距離移動用車として提案した。
また、12月7日より発売を開始する新型HV「SAI」も出展した。同車は2.4リットルハイブリッドシステムの搭載による優れた燃費性能(23.0km/リットル)に加え、植物資源が原料のエコプラスチックを室内表面積の約60%に採用するなど環境配慮を徹底した。ボディカラーは淡い水色のアクアマイカメタリックで、高級感を表現した。


20091104-6-2.JPG 
トヨタプラグインハイブリッド

日産は走行中CO2を全く出さないゼロ・エミッション車としてEVの「リーフ」を出展した。同車は電気のみで走り家庭でも充電が可能で、エアコンにも使われている200Vの電源につなげば8時間でフル充電できる。1回の充電で160km以上の走行が可能。「地球外から見た惑星というイメージ」(担当者)というボディカラーはブルーを基調とした「アクアグローブカラー」。パール系の偏光が強い光輝材を使用して「希望という明るさを表現した」。日産のロゴマークもブルーメッキで仕上げている。2010年秋頃に国内、欧州、アメリカで販売を予定。
また、「フーガハイブリッド」を参考出品した(2010年秋に販売)。HVは専用色としてエターナルスノーホワイト(メタリック)を採用。「フーガ370GT」はパール系のガーネットブラックとパールメタリック系のディープブロンズカラーをラインアップ。


20091104-6-3.JPG 
日産リーフ

ホンダは水素を燃料として電気を発生させて走る燃料電池自動車を車の最終形とみており、モーターショーでは「FCXクラリティ」を出展。核となっているのが、飛躍的な軽量・コンパクト・高出力化を遂げた燃料電池の「V Flow FCスタック」。これにより低重心でダイナミックな走りとともに十分な内部スペースや斬新なフォルムとなっている。カラーは白ベースにパール系顔料で高級感を演出した。
その他に二足歩行ロボットASIMOの技術から生まれた一輪モビリティ「U3-X」を出展。人の移動の基本である全方位に移動が可能で、「まるで歩くような感覚で移動できるモビリティの創造」という。


20091104-6-4.JPG 
ホンダ FCXクラリティ

20091104-6-5.JPG 

ホンダU3‐X

三菱は電気自動車「i-MiEV」を7月から法人向けに投入しており、来年からは個人向けで販売を開始する。モーターショーでは室内スペースを大幅に拡大したコンセプトカー「i-MiEV CARGO」を出展。車体後部にはカスタマイズが可能なフリースペースを設定し、ビジネスだけでなくレジャー向けでも用途の広がりを提案した。
その他、プラグインハイブリッドの「MITSUBISHI Concept PX-MiEV」を出展。モーター駆動によるEVとしての走行をメインに、必要に応じてガソリンエンジンが発動する。ボディカラーには金属素材感を持たせた新開発のメタルカラーを採用。


その他の自動車メーカーとして、富士重工業は金属調シルバーカラーの「スバル・ハイブリッド・ツアラー・コンセプト」やこの夏より国内販売を開始した電気自動車プラグインステラとセレクトショップのビームスとのコラボ車などを出展。また、スズキは「スイフト プラグイン・ハイブリッド」や燃料電池自動車「SX4-FCV」などを出展した。
出展されていた自動車はエコカーが多いこともあり、各メーカーではイメージカラーとしてホワイトや淡いブルーなど淡色系が目立っていた。
また、市販車を含めてみても、ソリッド色の存在感は弱く、メタリックやパールといった光輝材を使用して高級感を演出していた。前回では数台で見られていたフルマット仕上げはロータスのコンセプトカーのみで、革新的な仕上げは見られなかった。


自動車産業の行方は 2009年東京国際自動車会議

東京モーターショーに先駆け10月20日には2009年東京国際自動車会議(主催・日経ビジネス)がセルリアンタワー東急ホテルで開催された。世界同時不況といった厳しい環境下での自動車産業の方向性や中国市場の行方などが語られた。


20091104-6-6.JPG
CO2対策が最も重要 ホンダ・伊東孝紳社長

今年6月に就任した伊東社長は今後の環境戦略について、「1にも2にもCO2対応。この先15年はどれだけ燃費がいい車を出し続けられるかが重要」と強調した。
現在のCO2対策やリーマンショックに端を発した世界同時不況といった自動車産業を取り巻く環境に関して、「今までのオペレーションではすぐにつぶれてしまう。負けない体制づくり、もの作りが支えなくてはならない、といったことを社員に分かってもらうには好機だ」として、売上2~3割が減少しても耐えられる体制作りに社員一丸となって取り組む必要性を述べた。
自動車マーケットで存在感を増しているハイブリッド(HV)については、「HV、プラグインハイブリッド、アイドリングストップなどいろいろあるが、各国でCO2排出規制が進んでいる中ではますます要求値が上がるだろう」としながらも、HVだけでなくすべての車種で燃費向上を求めることが最も重要との見方を示した。


また、自動車の最終形と位置付けているのが水素燃料電池自動車。モーターショーで発表された「FCXクラリティ」はフル充電で600kmの走行が可能な設計となっており、実走では水素ステーションがある宇都宮から中部国際空港セントレアまで約512kmを走行した。量産部品がないためコストがかかり、「システムとしても熟成が必要」という。
ホンダでは競争力のある強力なブランド構築に注力し、グローバル戦略を図っていく。

HV技術をコアに多様化目指す トヨタ・内山田竹志副社長

石油の代替燃料として内燃機関(ガス・軽油・バイオ燃料など)、EV(電気)、HVなどがある中で、内山田副社長は「それぞれに課題がある上、国や地域ごとにエネルギー施策が異なるため1つには絞れない。そのため多様化せざるを得ず、複数の燃料を地域や使い勝手(距離)、車両サイズによって使い分けていく」と方針を述べた。
特に同社ではHV技術開発に傾注している。その理由として、「HV技術はEVやPHV(プラグインハイブリッド)、燃料電池自動車の要素技術におけるコア技術」との位置付けのため。
同社ではPHVを本格的な普及に最も適したエコカーとみており、今年末に日本、アメリカ、ヨーロッパでリース販売を台数限定で開始する。更に近距離用コミューターとして2012年に次世代EVをアメリカで投入予定。同社の燃料電池自動車(FCHV)は2015年からの普及を見込む。

世界トップ、1,300万台の販売見通し 中国自動車市場の行方

風汽車有限公司の任勇副総裁は、今年の中国市場での新車販売台数は前年比30%増の1,300万台(うち乗用車800-830万台)に達するとの見通しを示し、「この先5年、もしくはそれ以上の期間、自動車は好景気」と強調した。
その成長原動力として、中国国内でのより良い生活への追求と成長への憧れの高まりを挙げた。中国では生活ステータスの変化が見られており、自動車や携帯電話は贅沢品ではなくなったと指摘。「『車がなければ面子が立たない』といった新世代からの需要が高まっている」という。
近年では中国内部地域のファーストバイヤーとともに沿岸地域の買い替え需要がでている。将来的には西部地域においてもファーストバイヤーが見込まれている。


その他の理由として、税制優遇など政府の経済施策や、川上企業の成長に伴うコスト低減が価格ダウンに直結。所得は伸びている国民の購買意欲につながっている。
また、省エネ・環境保護の面では「今後はEVやHVなどに関する経済施策が敷かれていき、先進国レベルとの距離を縮めていくと思う」(北京汽車工業ホールディング・徐和誼董事長)。


★★★★★ニュースランキング

この記事の平均スコア:0|この記事の合計スコア:0   ※1日一回データルームページで集計結果が更新されます。

関連記事

powered by weblio



« 前のニュースニュースアーカイブ次のニュース »

Web特集|ニュース|コラム|インタビュー|データルーム|イベント情報|セミナー情報|リンクネットワーク