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2009年12月25日

マーケット:海外

環境対応ニーズ強まる マーケット需要は回復、前年上回る見通し CHINACOAT2009

中国最大のコーティングイベント「CHINACOAT2009」が11月18~20の3日間、上海新国際博覧センターで開催された。この展示会は毎年、上海と広州で交互に開催されている塗料・塗装のビジネストレードショーで、世界的に見ても最大級の規模を誇るため中国国内はもとより世界各国から多くの関係者が訪れる。
今年は前年より39社増えた655社が出展した。地域別で見ると、世界同時不況の影響からか日本を含む海外からは155社(前回163社)、香港・台湾からは47社(前回55社)と減少したものの、中国企業の出展数は453社(前回398社)と大きく伸長、中国マーケットの底力がうかがえる。


昨年秋口から世界に波及した景気悪化は中国経済にとっても大きな打撃となり、塗料需要の減少は続いていた。しかし、5月以降自動車や家電分野をはじめとして回復傾向が見えはじめ、「9~10月は昨年並み」「11月以降はリーマンショック前よりも需要は増える見込み。今後は供給が追いつかない」(日系原材料メーカー)といった声が多く聞かれる。
自動車や家電製品などで政府からの補助金施策といった追い風もあり、上海などの沿岸地域だけでなく内陸部でも経済成長が進んでいる。そのため市場では更なる伸長が期待でき、それを見込んだ世界の企業は中国市場への事業展開を強化している。
「新規の台湾系や韓国系の原材料メーカーの参入が強まっており、競争は更に激化している」(日系原材料メーカー)状況が鮮明化。そんな中「グローバル市場において日本は取り残されている」(関係者)といった声も。


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また、今年の特徴としては環境対応ニーズの高まりも見られた。会場内ではこれまでは少なかった"脱VOC"や"水性"といった言葉も目立ち、各社は自社の製品群や優位性をアピールした。外資系や日系ユーザーではもちろんのこと「具体的な進行具合は分からないがローカルユーザーからの問い合わせも増えている」(日系メーカー)という。コスト、品質に加えて、環境という新たな要素を加えた競争が激化していくことが予想される。


出展企業をみると、今年もBASFやBayer、BYK、Evonik、DOW、ECKARTなどの原材料メーカーの出展ブースの大きさが目立っていた他、顔料・光輝材を全面に出したローカルメーカーが多くあった。
日系企業では、楠本化成は添加剤の「DISPARLON」ブランドを出展。アルミの配向性向上や沈降抑止効果を持つレオロジーコントロール剤「NS-5500シリーズ」の新製品「NS-5501」「NS-5502」などを紹介した。自動車関連向けなどで提案を進めていく。
東洋アルミニウムはアルミペーストのミラーグロー(MG)2000シリーズを出展。「日本では細かく高輝度のものが自動車や携帯電話などでは求められるが、中国では粗くギラギラした金属感が求められている」(担当者)として、中国需要に対応した製品をラインアップ。また、水性の問い合わせが増えているため水性タイプも紹介した。


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共栄社化学はUV硬化型防汚コーティング剤「AFC-G」やUV塗料用添加剤(レベリング剤、消泡剤、湿潤剤など)などを展示し、木工関連やプラスチック用途でのメリットをアピールした。また、「外資系や日系企業では水系分散剤の需要が増えている」(担当者)など環境配慮ニーズも強まっている。
昨年から出展している総合商社の長瀬産業では同社が扱う顔料を展示した他、独自に処方したフィルムコートなどを紹介し、新たな機能性塗料を提案した。その他の日系企業では、旭化成、石原産業、協和発酵、三菱化学、三井化学、丸紅、三菱商事、三井物産などが出展した。


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粉体塗装システムや静電ガン多数 SFCHINA2009

会場では「CHINACOAT2009」と併設するかたちで「SFCHINA2009」が同時開催された。同展では塗装やメッキ、研磨など表面処理に関する設備機器が数多く出展された。
ノードソンは日本でも昨年秋に上市したハンドガン「ENCORE」を出展。ガンボディ背面に配置された高輝度LEDディスプレーとアイコン及び補助トリガーの組み合わせで塗装中でも塗装条件を維持しつつ、変更も可能となっている。
GEMAは日本では今年から紹介を進めている粉体塗装の供給装置「Magic Center」を出展。塗料タンクや塗料ホース、回収ホースなどが完全密閉されているため塗装中や色変清掃中においてもクリーンな環境が保たれる。その他にOptiFlexガンなどを紹介した。


ワグナーでは高速色替えブースのスーパーキューブの他、Primaエアーフルイドなどを出展した。
また、旭サナックはHB2000シリーズの他、日本で販売を開始している小型静電ハンドガン「HB-X」を出展した。現在は日本のみの展開だが、現在申請している安全認証が取れ次第、中国展開も開始する予定。
アネスト岩田はスプレーガンを出展した他、エアーブラシの実演を行い来場者の関心を集めていた。


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