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2010年01月27日
2009年10大ニュース(テクノロジー編) コア技術の応用展開目立つ 環境負荷低減機能がトレンドに
第1位 タクボエンジニアリング 緑化資材製法「モスコート」開発
タクボエンジニアリングは植物と塗料を融合させた新たなコーティングシステムの開発に成功した。土壌がなくても生育するコケ植物「スナゴケ」を無機塗料でバインドし、金属パネルなどの基材に固着させることで、従来の緑化用建築資材に比べて簡便かつ低コストでの製造方法を確立した。無機塗料は日板研究所と共同開発。屋根材などを視野に入れ、既に鋼製メーカーなどと製品化に向けた協議に入っている。
第2位 日本パーカライジング リン酸に代わる環境型前処理剤
日本パーカライジングはリン酸亜鉛処理に代わる環境対応型前処理剤「PALLUCID(パルシード)」を開発した。同社は界面での化学反応制御によって、酸化ジルコニウムの皮膜形成に成功。ナノミクロンオーダーの皮膜形成を可能にし、リン、ニッケル、マンガンのフリー化を実現。大幅なスラッジ減少に寄与するとともに前処理ラインの工程短縮も実現した。既設ラインをそのまま利用できる。
第3位 大日本塗料など3社共同開発 電源不要の新電気防食工法開発
大日本塗料、飛島建設、電気化学工業の3社はコンクリート防食向けに電源不要の新電気防食工法を開発した。同工法は大日本塗料が特許を有する亜鉛・アルミ擬合金溶射技術を用いたもの。アルミ擬合金溶射によってコンクリート表面に犠牲陽極作用を持つ擬合金皮膜を形成させ、溶射金属膜とコンクリート中の鉄筋の電位差を利用して防食電流を供給し鉄筋の腐食を防ぐ。道路、鉄道関連への展開を図っていく。
第4位 オリジン電気 バイオ樹脂ウレタン塗料を開発
オリジン電気は植物由来材料であるPLA(ポリ乳酸)素材向けの塗装を可能にしたTXフリータイプの2液ウレタン塗料を開発した。植物に由来する原材料の生産は国内で1万2,000トン台。その内約50%近くをポリ乳酸系が占める。同社では塗料設計する上で、関連業界が定めたバイオプラスチックの条件である植物性固形分を40%以上含有させた。塗料、基材ともに植物由来原料での製品化を可能にした。
第5位 BASFコーティングス 世界初、無彩色と有彩色を1色で表現
BASFコーティングスは無彩色と有彩色を1つの色で表現したカラーシリーズ「Masqueradea(マスカレーディア)」を開発した。同カラーは見る角度によって、強い金属感のあるガンメタリックから鮮やかで高級感のあるディープカラーを表現する。無彩色と有彩色を1つの色で表現した塗料は世界初(特許申請中)。自動車、二輪、家電、コンシューマーエレクトロニクス製品向けへの展開を図っていくとしている。
第6位 関西ペイント ポリエステル系低温硬化粉体塗料開発
関西ペイントはポリエステル系HAA低温焼付型粉体塗料「HAA Best(ハーベスト)」を開発した。同品は溶剤形塗料の標準焼付時間140℃×20分に迫る150℃×20分(素材温度)を実現。従来のHAAタイプに比べ耐水性グレードが向上した他、平滑性が向上し、2液ウレタン系外観品質と同評価を得ている。HAAタイプのため炉内環境の改善が期待される他、低温化による省エネ効果に寄与する。
第7位 アンデックス 風量1/3、水平流塗装ブースを開発
アンデックスは自動車補修塗装向けに次世代型・省エネルギー塗装ブース「CAB-H2」を開発した。同システムは現行ブースの主流である上下流ではなく、水平流方式を初めて採用したプッシュプル塗装ブース(特許出願中)。必要風量が3分の1になるため、給・排気ファンモーター容量を減らせ、バーナーの熱量、電気・ガスなどエネルギーコストの大幅減に寄与する。水性自補修塗装にも対応する。
第8位 旭サナック 高塗着小型静電ガンを開発
旭サナックは小型静電ハンドガン「HB-X」の展開に注力している。同品は低電圧高効率コロナ帯電方式により高塗着を実現するとともにアースリングの装着により跳ね返りの低減も可能にした(特許出願中)。ガン先での電力出力は従来の半分程度の電圧で―60kV静電ガンと同等の性能を導き出すことに成功。ガン首元に装着したアースリングによって空間荷電密度の増大、帯電量の増加で静電効果を高めた。
第9位 現場エア静電工法を普及拡大 グラコ、アサヒハケ、近畿塗連
グラコ、アサヒハケ、近畿塗装協同組合連絡協議会は現場施工型エア式静電塗装工法を開発した。認定講習会を開催するなど需要拡大を本格化させている。エア式静電塗装工法とは、圧縮空気を利用してガン内蔵のダイナモにより発生させた静電気をガン噴射口で霧状塗料に帯電させ、静電気が被塗物へ電磁的に引き寄せる力を利用したもの。刷毛塗りやローラー工法を上回る効率性を有している。
第10位 イサム塗料 水性自補修加速「アクアスDRY」
イサム塗料は水性自動車補修用塗料「アクアス」をバージョンアップさせた「アクアスDRY」を開発した。同品は原色、希釈剤とも非危険物とするとともに隠ぺい性を向上。更にウェット・オン・ウェット塗装を実現し、ブース滞在時間を大幅に短縮した。また塗り見本作成システム「DRYスクリーンシステム」を開発。塗り板1枚作成時間を60%削減。スプレーガンを使用しないため、環境負荷低減に寄与する。
次点 グラデーション・プロ 多色サイディングの意匠再現工法開発
グラデーション・プロは、多色サイディングのデザインを再現する新塗装工法「グラデーション・コート・プロ」を開発した。独自開発のグラデーションローラーを使うことで素材の持つランダムな濃淡や陰影をイメージ通りに再現することが可能。自然石、タイル、レンガ、塗り壁調など本物さながらの意匠を再現する。特殊技能を有する擬似塗装レベルの完成度をローラー塗装で実現した。
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