ニュース
2010年01月06日
プロが選ぶ逸品第2回 ハイパー・リキッド・チタン 地道に施工マニュアル作成 ケーアイ 光触媒溶液
「ハイパー・リキッド・チタン」が東京・府中市にある総合病院4,000m2に採用されるなど、設計指名ケースが着実に増えてきた。同品を販売するケーアイの代表・毛利那華雄氏は「光触媒コーティングは施工をきちんとしないと効果を発揮しない。施工マニュアルを整備するなど地道な努力が実ってきた」と手応えを語る。
ハイパー・リキッド・チタンは佐賀県が特許を保有。従来の光触媒コーティングとは違った発想で開発された。その特色は酸化チタン分子そのものに固定化能力を備えているためバインダーが不要。バインダーに含まれる強酸や有機成分がなく、無害で安全、しかも安定性のあるコーティング。
しかし上市当初は臭気がないことが逆効果となった。施工会社からは臭いがないのでどれだけ塗布したか分からないとのクレームも。効果の"見える化"がテーマとなった。ケーアイではサンプルで効果を確認することを推奨するなど対策をとった。
また誤った使い方によるクレームも発生。塗料感覚で現場施工して失敗するケースも目立った。ハイパー・リキッド・チタンは無機水溶液のためアルカリ性が強く、十分養生期間をとる必要がある。また厚く塗りすぎると白華を起こす。ガラス面の施工ではシーリング材の可塑剤によって曇りガラス状態になることも。
こうした現場でのクレームを乗り超え、同品が光触媒コーティング材として独自の地位を獲得できた要因は、クリヤータイプと異なって、カーテン・畳・カーペットから家具、電化製品、オフィス用品にまで付着して光触媒効果を発揮する点が徐々に評価されてきたためだ。
光触媒市場が盛り上がってきたこともハイパー・リキッド・チタンの追い風となった。「オープン販売が原則なので説明能力がないと売れない商材。このためセールスエンジニアリング的な発想の代理店の方には利幅のある商品だが、汎用的に右から左に売れるものではない。その一方で採用実績が増えるにつれ、設計指名されるケースがじわりと増えている」(毛利氏)という。
★★★★★ニュースランキング
この記事の平均スコア:0|この記事の合計スコア:0 ※1日一回データルームページで集計結果が更新されます。