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2010年01月05日
CHINACOAT 2009及び地元企業見学ツアー 高速色替えブースで量産対応
中徳合資嘉興海虹金属制品制造有限公司(Jiaxing Haihong metalworking Co.)
同社は事務器具や引き出しなどの鋼製家具を製造販売しており、中国国内だけでなく日本にも輸出展開している。工場では成形から加工、塗装、組み立てまでの一貫生産を行っており、3つの粉体塗装ラインを有している。
今回はその内2つの粉体塗装ラインを見学した。1つ目は2年ほど前に新設したラインで全長は350m。ラインスピードは3.0m/minで、生産能力は1日13時間稼働でワーク5,000品を塗装している。ワーカーは15名。
前処理はリン酸亜鉛処理を行っており、その工程は脱脂(予備)-脱脂(主)-水洗-純水洗-リン酸皮膜処理-純水洗-純水洗-乾燥という流れ。
塗装ブースはワグナー製の高速色替えシステム・スーパーキューブを採用している。同システムでは、オーバースプレー塗料はブース壁面に沿って落下し吸引部に捕集される。また床面のセンターラインから両脇に向かってエアーが出るため、中央に落ちた塗料も吸引部に集められ、ブース床面はクリーンな状態が保たれていた。
塗料は回収再利用しており、ブース内に落下した塗料はダクトを通してサイクロンに送られ、そこで不純物と分離して塗料タンクに回収される。
ガンは1レシプロ6ガンを対面に設置し、ブースの前と後でそれぞれ1人が延長ノズル仕様のコロナガンで補正を行っている。塗出量は正確には分からなかったが120-150g/min程度と見られる。
同社では40色の塗料を使用しており、1日に5~6色程度と頻繁に色替えしている。清掃は2人で行っており、時間は約10分、黒から白の場合は20分程度を要する。粉体塗料の樹脂系はエポキシ/ポリエステルのハイブリッドタイプで、焼付温度は180℃×15分。
塗装ブースはアウターブースとなっており外部からのゴミや埃などの進入を防いでいる。また、前処理の乾燥炉は焼付乾燥炉と併設し薄い仕切りで区分けする設計としており、バーナー温度を有効利用している。
もう1つの粉体塗装ラインは新設したばかりで、稼働間もない状態を見学させてもらった。そのため、ワーカーの人数、ガン数、塗出量などで最適な体制を模索している様子がうかがえた。
こちらでもワグナー製のスーパーキューブを採用しており、1レシプロ12ガンを対面に設置、前補正2人、後補正1人の体制。こちらのラインでは1日に使用する色は赤、白、メタリックの3色で、色替え時間は4人で約10分という。使用している塗料の樹脂系はエポキシ/ポリエステル樹脂塗料で焼付温度は180℃×15分。
ライン全長は500mでラインスピードは6.0mと速い。ワーク生産能力は稼働して間もないことから定まっていないとのことだったが、より多くの生産を目指していることがうかがえる。そのため、着荷に6人、脱荷に6人(3人ずつ2カ所)と十分すぎる程の人員体制を取っていた。
前処理は同様にリン酸亜鉛処理をいっている。また、こちらの乾燥炉でも前処理乾燥炉と焼付乾燥炉とを併設して省エネ効果を図っていた。しかし、こうしたライン設計のため、リン酸皮膜処理工程から乾燥炉までに距離ができてしまい外気に触れ、日本の規準から言えば十分な化成皮膜状態とは言えないものが多く見られた。
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