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2010年01月31日

企業動向

大手トップ2010年頭あいさつ(関西ペイント・日本ペイント・大日本塗料・エスケー化研)

以下要旨

原点回帰、苦境を追い風に 関西ペイント 小林正受社長

未曾有といわれた世界同時不況も最悪期を脱しつつありますが、来年度以降の見通しについては必ずしも楽観を許しません。インド、中国といった新興国市場は引続き高い成長率が期待されますし、その他のアジア諸国も景気回復から成長へとギアーを切り換えつつあります。一番の問題は日本です。明確な経済成長戦略がなく、デフレと円高が進行する中で政策不況が深刻化しています。今や、景気の2番底を心配するという次元ではなく、日本経済(名目GDP)は、長期トレンドでマイナス成長に入ったという認識に立たざるを得ません。従って、国内事業に関して言えば、従来の延長線上の業務の効率化やコスト削減といった発想では、この苦境を乗り越えるのは不可能と判断しています。


来年度(平成22年度)は第12次中期経営計画の最終年度に当りますが、国内事業体制の抜本的建て直しに着手すべく、12中計は本年度をもって打ち切り、1年前倒しで13中計を発足させます。狙いは(1)徹底した構造改革で国内事業の競争力を強化すること(2)人的資源を中心に経営資源の海外成長市場へのシフトを一気に加速させること、にあります。
国内の景況は厳しさを増していますが、一貫してアジア新興国市場重視のグローバル戦略を推進中の当社としては、「この苦境はむしろ追い風」と捉えています。これを基本認識として、グローバルな視点での経営資源の最適配置を図っていきます。しかし、何れにせよ鍵となるのは、人財のパワーアップです。 


今こそ原点に立ち帰り、職場力世界ナンバー1を目指して頑張りましょう。グローバルな視点に立てば、当社の前途は洋々です。

安定成長続けるための底固め 大日本塗料 山下文隆社長

本年は、「選択と集中」をキーワードに事業構造、供給構造を改革し、赤字から脱却し、継続的に安定成長を続ける企業としての底固めをする年であります。そのためには、まず何としても達成しなければならない目標があります。それは2009年度決算の黒字化であります。
そのためには、「月間計画販売量に相当する粗利額を確保する販売戦略」「経費削減への更なる取り組み」の2つの目標を追いかけ、達成することが必要です。


計画の月間販売量が確保できるに越したことはありませんが、新民主党政権下では公共投資の抑制が声高に叫ばれるなど、当社を取り巻く環境は予断を許さない状況です。数量の確保が難しいならば、提案型営業により付加価値の高い商売を行い、粗利額を確保することも考えるようにしていただきたいと思います。
そこで販売にあたって、必ず持っていただきたい視点があります。それは、「長所を伸ばす」ということです。長所とは、強みを支えている源泉、今後強みになりうる源泉という意味です。


次に経費削減への取り組みについて申し上げます。販売数量が今後も大きな回復は見込めそうにありません。こうした現状で黒字化を達成するには関係会社を含めて生産・販売両面からの更なる経費削減しか道はありません。
このためには(1)品種の大幅な絞り込み(2)関係会社を含めた組織の簡素化(3)仕事内容を整理してシンプルなものに変える。以上のことに継続的に取り組んでゆくことが必要です。
厳しい状況ではありますが、環境の変化は経営改革のチャンスでもあります。これまでなかなか手がつけられなかった構造的な課題に正面から切り込み、経営の枠組みなどを根本から問い直すことが必要です。

「崖っぷち」の危機感を 日本ペイント 酒井健二社長

当社は3月に創業129周年を迎えます。創業以来の年月においては、1929年の大恐慌のように、会社存亡の危機に直面したこともありました。ですが、先輩方は、恐らく現在我々がおかれている状況よりさらに厳しい経済、経営環境から立ち直り、今日に至る礎を築かれました。そのことに改めて尊敬の念を持つと同時に、当社には、危機から立ち直るDNAがあると言えると思っています。したがって、この先、二番底が来ようとも、当社グループはこの難局を必ず乗り越えられると信じています。


「崖っぷちに立っている」という危機感を皆で共有し、グループ一丸となって今回のこの危機を乗り越えましょう。そのためには、緊急対策はもとより抜本対策に、さらにスピードを上げて取り組み、体質を根本的に変え、定着させ、力強い筋肉質なものにしてゆかなければなりません。そしてその担い手は皆さん一人ひとりであることを本日この場で改めて確認したいと思います。
昨年秋に全国の拠点を訪問した際に、多くの社員が「無意識の固定概念」に縛られていると感じました。過去を否定する視点が非常に重要です。技術開発、商品開発に留まらず、あらゆることに言えますが、過去の否定がなければ進歩は望めず、現状のままでよいという発想には、衰退しかありません。そうならないために、また当社を今後150年、200年と引き継いでゆくために、皆さんの大いなる奮起を期待します。経営環境が厳しく、不透明な時期こそ、自分の仕事に自信と誇りを持ち、ひたむきに明るく愚直に取り組んでほしいと思います。


大淘汰時代、ピンチをチャンスに エスケー化研 藤井 實社長

我々が関係する建築関係では、公共投資が前年比約12%ダウン、新築住宅着工件数も前年比約30%ダウンが予想されるなど、非常に厳しい状況下にあり、今年も相当な数の会社が倒産や廃業を余儀なくさせられるという、先行き不透明感が増しています。しかしながら、当社は「ピンチをチャンス」に大きく変化していく、チャンスの時であると信じています。今は大淘汰の時代です。新築がダメであれば総合的なリフォーム、リニューアル分野に一層、力を入れ、この分野を伸ばしていくことが大切だと思います。また、時代が求める環境、省エネ分野で新需要を創造していくと共に、社内的には、生産性アップ、種々のコストダウンを図り、昨年に引き続き、「始末・倹約・算用」と、しっかりと足下を見つめた諸活動の徹底が大切です。


一方、海外では、中国を始め東南アジア、南西アジアでも一層、大規模案件や著名案件を獲得すると共に、リニューアル分野の物件獲得で前年以上の成果を上げていきたいと思っています。そのためには、一段と人事教育、能力アップを行い、海外需要を大きく成長できるような対策を講じて参ります。


我々エスケー化研は来期、創業55周年を迎えます。今年はこの記念すべき年柄にふさわしい活動をしていかなければなりません。そのためには、皆さん一人ひとりが前年対比もっともっと意識革新を行い、能力を磨いていくことが非常に大切になってくると思うのです。また、当社のモットーは『無から有』です。『無から有』の創業の精神に則り、最大の活躍を皆さんと共に成し遂げ、この55周年を栄えある年にしていきたいと思います。そしてメガロアジア、オンリーワン、ナンバーワンの1000億企業に躍進していけるような業績を、本年は上げていきたいと決意を高めています。


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