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2010年03月29日
全国100カ所に大関ショップ プロ品質ローラー"100円"で発売
大関は昨年12月、埼玉・川口市内に200坪の大型C&C店を出店し、既存の千葉、相模原(神奈川)、川崎(同)の4店の基幹店体制を確立。川口店の出店を加えて4店の在庫能力は倍増。C&C店舗にとってストック力は販売力に直結するため、次の展開は多店舗化に置いてきた。
C&Cの原則である現金での大量発注によるコストダウンで価格的差別化を鮮明にする。しかし"安さ"だけで顧客を店頭にまでひきつけることは難しい。競合店も価格対抗してくるためだ。C&Cのもうひとつの柱が高い品質の品揃えにある。特に副資材の品質は供給側のスペックが一般的で、使う側からの品質チェックがほとんどされてこなかった。
塗装業者の視点で副資材をチェックしていくと、いろいろな盲点が見つかった。テープやシートにしても、製造メーカーのスペックはあっても使い勝手からすると問題があった。例えば厚みや長さ。これらは製造効率や生産ロットで決められ、決して現場での使いやすさというスペックではなかった。大関はプロの意見を聴取しつつ、厚さ、長さを標準化。同時に何種類もあるスペックを統合していった。
大関スペックを確立するにはメーカーとの確執も生じる。交渉力となるのが販売力と大量発注。このため大量のストック能力がC&C業態の前提になる。テープやマスカーにしても数千から万単位の発注を行い、決済は現金で済ますことで副資材のアイテムをひとつずつ大関品質に切り替えてきた。通常1アイテムの副資材の開発には1年半から2年もの時間と労力をかけている。
こうして副資材の中核である刷毛の大関スペック化を終え、本命であるローラーブラシの開発に着手。2年前のことだ。まず国内メーカーに打診し、高品質スペックのローラー開発を依頼したが、対応できなかった。そこで国内で原毛の調達を目指し調査したが、コストに見合った原毛がなくこれも中止。最後に中国でのOEM生産を決断することになる。
ここからがまた試行錯誤の連続であった。ローラーブラシ製造のノウハウがないため、原毛の選定から製造プロセスまでを指導。特に品質管理に注力したものの、思うような高品質ローラーができない。サンプルチェックを繰り返す。こうまでローラーブラシにこだわる理由は「プロから選ばれる品質の作り込みがなければ、C&Cは崩壊する。そのため看板となるのがローラーブラシ」(鈴木政吉氏)
こうして2年あまりをかけたローラーブラシの開発が最終段階に入っている。3月下旬には完成品の調達が始まる。しかし4月からの大関ブランドのローラーはあくまでもテスト販売。第1次発注単位は3~4万本。これを4店舗でテスト販売し、現場での使い勝手をモニタリングする。問題がなければ本格販売に踏み切る。
ローラーブラシの出筋である6×13インチローラーを1本100円で販売する予定。通常380‐400円で販売されている高品質ローラー。3分の1から4分の1の価格帯でローラーブラシの価格通念を打破していく。競合他社が追随できないレベルを追求し、C&C大関の認知度を更に高める作戦。
これと同時に大関チェーンの構築に着手。廃業したガソリンスタンドを利用し、C&C業態への転換を図る。ガソリンスタンドは路面に接しているため車で来店する顧客の利便性があり、商機が高いためだ。参加店に対するロイヤリティなどは一切ない。月額数万円の会費のみで新規参入しやすい。参加店は既存の施設をそのまま活用でき、初期投資は1,500万円ほどの在庫負担と倉庫のみ。「1年間は立ち上げ期間になり、2年目以降で採算ラインに乗せ、3年目からはリターン(収益)が期待できる」(鈴木氏)
チェーン本部体制づくりも始まった。昨年秋から相模原店、川崎店に販売情報管理システムを導入、商品知識のない参加店をサポート。またコールセンターを設け、常時必要な情報やノウハウを提供。人材育成では川口店を研修センターとして実践的なC&C人材を育成していく。
参加店の品揃えは大関スタイルで標準化するため、副資材のみでなく塗料に関してもスタンダードな商品体系を組む。これに向け複数の塗料メーカーとの交渉もスタート。
「今の塗料販売は時代遅れ。回収不安や与信に気を使い、顧客によって単価もバラバラ。副資材品質をチェックすることなく売っている。扱う塗料は品種が多く、顧客の言いなりに品揃えする。このままでは効率も販売力も高まるはずがなく、C&Cの新しいスタイルを全国的に普及させることがプロの業者にとってもメリットとなる」(鈴木氏)
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