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2010年04月26日
「壁」の圧倒的な商品力 B.M.ジャパン、旗艦店がオープン
同ストアは、衣食住に感度の高い層や外国人が多く集まる青山通り(国道246号線)に面した路面店。周辺はおしゃれなブティックやインテリアショップなどが集積する人気スポットで、ハイエンドなライフスタイルのトレンド発信エリア。
店の間口は3メートル程。ファサードは全面ガラス張りで内部が見渡せる造り。パラペットに設置された「Benjamin Moore Paint」の看板は目立つ赤を基調とし、前を通る人や車内からの目を引く。ファサードだけを見ても「何かセンスの良いショップ」とのイメージを抱かせる。
ストアは2フロアで構成され、1階11坪、2階17.6坪のスペース。1階正面奥には約3,500色のオリジナルカラーを展示。来店者がカラーカードを手に取って自由に色を選びその場で注文、ディスペンサーでブレンドして持ち帰る世界標準スタイルのペイントショップ。スピード調色の一連の動きもパフォーマンスとして見せる。
商品は、米国・ベンジャミンムーア社がより環境適性を高めた新ブランド「ジェネックス・シリーズ」を陳列。ビビッドな色域の隠ぺい性を高めた高級グレード「AURA」、顔料も含めVOCゼロの「Natura」、若者向けリーズナブルタイプ「ben」をラインアップ。
商品ラックはすべて目線以下の高さに抑え、店内が見渡せる開放感。塗料缶のデザインが洗練されているため陳列のフェイスもおしゃれだ。
壁面はフォーフィニッシュ(特殊塗装)を含め、さまざまな壁の在り方を表現。ペイント壁の新鮮さに改めて気づいてもらう仕掛け。
2階に続く階段を上り始めると、同社が商品としての「壁」として提唱する「デザインドウォール」が目に飛び込んでくる。専任デザイナーによる、壁面に収まりきらない大胆かつ繊細なオーバーサイズのデザインが圧倒的な存在感で迫ってくる。
2階の大きな壁面いっぱいに施されたデザインドウォールの対面はスキップフロアとし、ゆったりとしたソファを配置。くつろいだ気分でデザインの相談や施工の打ち合わせなどができるスペースを設けた。
「壁」の存在感を更に際立たせているのが照明の存在だ。店内にはLED調光システムを完備。色温度や照度によってさまざまな表情に変化する「壁」を実感させ、その魅力に一気に引き込んでいく。
「壁」のデザイン、色、照明が織りなす空間に包まれながら、居心地の良さや満足感を体感、「こんな空間で暮らしたい」との欲求を起こさせる。この時点で壁はもはや単なる壁ではなく、「上質なインテリアを実現する上でなくてはならない存在」との価値観が摺りこまれ、高級な家具や調度品と同じような高度な「商品」として浮かび上がってくる。同社がこれまで施工した中では、「例えばリビングの壁1面で25万円程の価格設定ながら、中には安いとおっしゃっていただけるお客様もいます」と、デザインドウォールの商品力は実証済みだ。 大切なのはそうした価値基準を刷り込むデザイン提案やストーリー展開、上質な空間を実体験できるストアのつくり込みにある。こうしたスキームによって来店者に「壁」に対する強い憧れを抱かせることができれば、独立したインテリアアイテムとしての「壁」ばかりか、「家具や調度だけでは上質なインテリアは成立しない。優先順位としてまず壁」との認識を植えつけることができる。「現状、塗料のリテールでは究極の販売ステージ」(同社・倉本氏)と絶対の自信を持つ。
同社ではペルソナマーケティングによってあぶりだした顧客層に効果的に告知する手法としてCSテレビ「FOXチャンネル」に月間270本のペースでCMを流す他、Webなどもミックスして広くイメージを訴求していく。
一方、ネットワーク化に関しても「150万人都市を目安に、当旗艦店と同じようなストアのつくり込み、スキームで展開できる企業とのパートナーシップ」を進めていく考えで、既に九州の西井塗料産業(本社・福岡市、社長・西井一史氏)がB.M.ジャパン西日本を新たに設立、今春にも同社のショールームにプロトタイプのストアを構える予定だ。 「壁」を商品として成立させ、それを実現する手段としての塗料を販売していく、新しいリテールの在り方が動き出した。 ◇ストアの所在地:東京都港区南青山2‐22‐19三和青山ビル。
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