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2010年06月09日
業績回復 大手5社連結決算 経費節減などリストラ効果で増益に 内需の市場創出に課題を残す
関西ペイントの連結業績は中国、インドの需要回復が堅調にあったものの、自動車、工業用の前半の落ち込みをカバーできなかった。建築はインドなどでの売上拡大が奏功し前年実績を上回った。売上高は前期比3.3%減の2,224億100万円、営業利益は52.8%増の205億500万円、経常利益は55.2%増の226億200万円、当期純利益は9.7%増の118億3,000万円となった。
同社は今期を初年度とする中期3カ年計画を策定する中で、中国における汎用マーケットの展開についてインフラの整備が遅れている内陸部から整備を進めるとともに、中東・アフリカ地域での需要開拓を図る考えだ。また成長著しいインドに対しては3カ年で120億円の投資を行う計画。「年率30%以上で伸びており、12年には販売数量で日本を上回る」と河盛社長。
サバイバル・チャレンジをスローガンに掲げる日本ペイントは経費削減と原料価格の軟調から、営業利益は前期比222.7%増の98億7,900万円と07年度水準まで戻した。経常利益は中国などの持分法による投資利益が向上し251.2%増の128億3,300万円、当期純利益は384.2%増の87億2,900万円となった。
「自動車部門の落ち込みが大きい。昨年下期から回復に向かっている。工業用は落ち込んだまま。それに伴い設備投資が低迷。一方、建築汎用は大きな影響は受けていない。また北米は人員を削減するなどリストラを行った。自動車の生産が回復しつつあり、16億円の赤字は上半期に回収できると見込んでいる」と酒井社長。なお次期配当金は2円増配し8円とする。
中国塗料の連結業績は国内外の船舶用塗料が横ばいで推移する中、中国を中心に生産・販売するコンテナ用が大幅ダウンしたことから、売上高は前期比16.2%減の868億1,000万円となった。「為替の影響から外貨建売上の目減りが大きい」とコメント。
利益面ではコスト削減や不採算製品の見直し、更に経営の効率化を進め営業利益は18.6%増の99億9,500万円、経常利益は30.0%増の102億6,800万円、当期純利益は7.8%増の54億2,200万円となった。なお同社の売上高営業利益率は11.5%と前期より3.4ポイントアップした。
危機感とスピードをもって赤字脱却に取り組んできた大日本塗料の業績は営業利益が7億8,400万円、経常利益が3億5,200万円の黒字に転換するものの、クレーム引当金などの特別損失から当期純利益は5億1,900万円のマイナスとなった。「内外拠点の統廃合、経費削減プロジェクトを断行し損益分岐点を大幅に引き下げたが、第1四半期の赤字幅を埋めるに至らなかった」と山下社長。
今期は低コスト構造を定着させ、(製品の)高付加価値化を図るとともに海外への展開を進め事業の更なる拡大を図っていく方向だ。なお配当は1株当たり2円を予定している。
大手メーカーで唯一増収増益を達成したのはエスケー化研。改修市場でのセラミック複合の超低汚染タイプを中心に、耐久性の高いシリコンやフッ素樹脂塗料の拡販に力を注ぐ。その一方で製品原価率の低減を推し進めた結果、売上高は前期比0.7%増の628億9,500万円となった。営業利益は25.1%増の73億5,300万円、経常利益は27.0%増の75億4,300万円、当期純利益は29.9%増の45億4,800万円となった。
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