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2011年02月24日
NEWショップ時代 魅力アップに小さな工夫 荻野塗料「カラープラザ」(神奈川)
生活者ショップとして「カラープラザ」が発足して5年目に入る。プロショップの時代と違ってスタッフも店長とアシスタントの2名は女性。主婦感覚を生かしたコンサルティングセールスをアピールする。 古都・鎌倉駅から10分ほど。観光コースとは外れているため、通行人のほとんどは地元の人たち。店の隣には地元でも人気のある中型インテリアショップがある。かなり好立地のように映るが、それを100%活用できるかとなると話は別。むしろ好立地であるがゆえの工夫がないとうまく集客に結びつかない難しさがある。
集客の第1条件である入りやすさ。これにはいろいろ工夫をしてきた。ショップの建物そのものをカラーパレットと見立て、壁側面にカラーコンセプトをウォールペイント。立て看板にはタイムリーな企画案内。また重要なポイントである外から見える店内のレイアウトに神経を使っている。 ペイントを売る店であることは分かっても、ペイントから派生するイマジネーション(想像力)にまで高める力がないと、客からの認知は得られない。ペイントは目的買いだからぶらりと入ってくる客はいないとは決して考えない。
担当の柴利明氏は「入ってみたくなる魅力は絶対必要です。ちょっと見るだけの顧客への吸引力がなければ、目的買いの客への訴求力もないはずですから。入りたくなるショップは絶対条件。これにはモデルがありませんから、トライ&エラー(試行錯誤)しながら自らの努力で創造していくしかありません」と語る。 こんなことがあった。外から入る客とカウンターのスタッフの目線が直接交わることに顧客は抵抗を覚えることが分かり、カウンターの位置を変えた。こうした細かい工夫が随所にあるのがカラープラザの特色。
店舗スペースは10坪ほどで、三角形の変形サイズ。とても恵まれたスペースとはいえない。しかし狭いスペースを逆に長所にしてしまうレイアウトをしている。 入口を入ると目線を捉えるのは壁面陳列の商品。と同時に壁・天井をカラーリングした明るい空間。ペイント壁のよさを演出する間接照明を導入しモデルルームのようだ。カウンターは入口から左奥にあり、その後ろに店頭調色機を配置。カウンター周辺は買回り品を陳列する。 店頭陳列は商品の一部に限定。あえて出筋商品を出していない。むしろ専門店性をアピールするため、特殊塗料やレアアイテムを中心に陳列。出筋は地下にある倉庫に保管する。この辺は米国のペイントショップの発想に近い。
三角形のデッドスペースになりがちな狭いところにカラーデッキ(色見本帳)ラックとモザイクタイルコーナー、そして窓に沿ってカウンターが設けられ、テーブルにはペイントに関するグラビア誌が置かれている。 モザイクタイルコーナーは最近設けたコーナー。その狙いについて「アイキャッチとなる商材と小額で買えるアイテムが欲しかった」(柴氏)という。つまり数百円で買える買回り品で引きつけたいとのアイデア。事実、外からモザイクタイルの魅力に引かれて入ってくる客もあるという。
カラープラザが集客のために最も注力しているのが塗装教室。定期開催と集中開催の2パターンで開く。通常午前と午後の2回で8‐10名が限界。親密な関係が生まれる小スペースで開催テーマもいろいろ。塗装教室の効果は端的に言えば固定客化。リピーターとなる機会が塗装教室というわけだ。「一見手間のかかるイベントのようにも映るが、手応えの一番ある販促方法だと思う。我々の訴えたいことをダイレクトに出せ、顧客のニーズを吸収したビジネスを創造できる」 プチ・ペイントショップの可能性を追求しているが、武器は色彩提案力にあるという。徐々にではあるがカラーリングニーズから来店する客も増えてきている。
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