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2011年04月04日
NEWショップ時代 明豊(茨城) 時代を先取りする企業風土
同社は水戸本社と下妻に営業所を構え、茨城県内ではトップのオートサプライヤーの地位にある。現社長である金子氏は金融機関の出身で、当初は塗料の専門知識はゼロ。白紙であったからこそ「他と同じことはやりたくない」と、新企画を実行してきた。
「同じことをしない」を象徴的に示したのが、全国のオートサプライヤーの先陣を切っての自前のトレーニングセンターの創設。今でこそ研修用のブースを導入するのは当たり前になっているが、その当時としては画期的な行動であった。「ボディーショップの方にとって研修はメーカーに行くか現場研修しかオプションがなく、リアルタイムの研修機会がなかった。もっと近場で研修できないかとの声に応えたかった」(金子社長)。
こうしたユーザーニーズに即応する力が県内トップのオートサプライヤーに同社を引き上げた。当然のことながら社員全員がインストラクター能力を有しており、トレーニングセンターは社員研修用としてもフル活用されてきた。
同社の実力は「BP工場丸ごと」を売り込む力にも示されている。直需を増やしたいとのニーズに応え、BP工場の設計から集客方法までをセット(丸ごと)にして提供したケースがいくつもある。サプライヤーの立場を超えた関係を顧客との間で創造する力がそこにある。
このようにオートサプライヤーとして培ってきたパワーを注ぎ込み「カラーファンタジー」のコンセプトを構築。「これからの時代、業種でくくられるのではなく、常に時代を先取りできる業態にしていかなくてはならない」との危機感から発想され、「色彩こそがキー・コンセプトになる」との確信からスタートした。
「色彩をビジネス化する上で、塗料はとても優位性があると直感しました。調色によるカラーバリエーションに加え、どんな素材や形状、環境にも対応できる柔軟性がある。つまりモノとモノとのつながりをコントロールする力があるのが色彩。この力をうまく活用すればニュービジネスが見えてくる」(同)。
現在カラーファンタジーは本社と下妻拠点の2カ所で展開。ショールーム、ショップ、トレーニングセンターの機能を三位一体のものとして集客するスタイル。具体的には地域の設計士との連携の他、リフォームに関わる専門工事業者とのネットワーク、地域住民を対象とした研修会(塗装教室)などに利用されている。
カラーファンタジーが注力しているポイントに「いかに色彩の効果を実感してもらうか」がある。そのため社員からの知恵を結集してカラーディスプレイを開発。半球形のマグネット式カラーサンプルは、どんなボード上でも自由自在に色の組み合わせの楽しさが実感できるツール。また社長室にはカラーチップの脱着自由なカラーボード板が設置され、来客に色彩の楽しさを説明するきっかけを作り出す。
このカラーボードから話が進み、客から予想もしないニーズを引き出すこともあるという。ともかく金子社長自信が色をハンドリングすることを楽しんでおり、これが自然と顧客にも社員にも伝染していく。
ショップスペースは広く、専門性の高い塗料・資材をカテゴリー分類して陳列。ワンサイドには色彩に関する書籍やカタログ類をディスプレイ。しかしショップとトレーニングセンター機能を一体化した点が特徴。このため塗装教室のメニューも多彩で、インテリアウォールや外壁の塗り替えから、車のボディーコーティングまである。
「色彩を基点に考えていくと、どんな業界にもアプローチできるチャンスが見えてくる。そのために我々はもっとペイントカラーの独創力を外部に発信していかなくてはならない」(同)。
◇本社所在地:水戸市小吹町2335‐1、TEL029‐243‐1622
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